家のこと(新築)
2022.2.21. MON
無垢床の正しいお手入れ方法は?意外と簡単にできる掃除のコツとは?
NEW
無垢床は耐久性抜群!経年美が魅力!
天然木から成る無垢の床は、断熱・調湿効果が高いという特徴だけでなく、耐久性の高さも魅力です。
しかしその一方で、無垢の床はお手入れが難しいのでは?というイメージを持つ方も少なくありません。
実際のところは…というと、無垢床はみなさんが想像しているような特別なお手入れは不要で、普段の掃除だけでも十分に本来の美しさを保つことができるんです。
今回は、意外と知られていない無垢の床のお手入れ方法についてご紹介します。
お手入れ方法①無垢床は面ではなく角を掃除する
無垢床や漆喰壁を使った自然素材の家は、本来、静電気が発生しにくいためホコリが出にくいとされています。
普段から正しく換気を行っていれば、ホコリになる前の“チリ状”の段階で外に排出することができるでしょう。
おそらく一般的な家庭よりも掃除がしやすいと思います。
しかし、そうは言っても万有引力の影響で、部屋の隅にはホコリやチリが引き寄せられてしまうことがあります。
その場合はコーナー部分を中心に掃除をしましょう。
掃除機のノズルやほうきを使うのがオススメ
コーナー部分のホコリを掃除する場合は、掃除機のノズルを活用し、細かな部分のホコリを吸い上げるようにするのがおすすめです。
また、ほうきを使ってホコリを掃き出すのも効果的ですよ。
お手入れ方法②無垢床は乾拭き掃除が基本
無垢床の拭き掃除は、乾拭きが基本です。
水拭きは、毎日行ってしまうと、油分がなくなって逆に汚れが染みやすくなってしまうからです。
ただし、どうしても汚れが気になる場合は、硬く絞った雑巾を使って行うようにしましょう。
また、水拭きの代わりにお米の研ぎ汁を使うのもおすすめですよ。
お米の研ぎ汁には、米ぬかに含まれる“γグロブリン”というタンパク質があります。
これが、界面活性剤の役割を果たしていると言われており、汚れを浮かせてキレイに洗い流してくれるのだそうです。
まだ洗剤がなかった時代の人たちは、この研ぎ汁を用いて拭き掃除をしていたとも言われているほど、洗浄力があることで知られています。
しかし、この研ぎ汁に含まれる界面活性剤はワックスを取ってしまう性質もあるので、研ぎ汁で拭き掃除をした後は、完全に乾くのを待ってから再度うす~くワックスを塗布するようにしましょう。
ウエットタイプのモップは使用しないで!
床の拭き掃除の際によく使用する「モップ」。
薬剤などが浸み込んでいるウエットタイプのワイパーは、雑巾がけよりも手軽で広範囲をサッと掃除できるイメージですよね。
しかし、ウエットタイプのモップやワイパーは、無垢床の拭き掃除には適していません。
なぜかというと、これらに使用されている薬剤によって木の表面に塗膜ができてしまい、無垢床の調湿性能に支障をきたしてしまう恐れがあるからです。
ドライタイプのシートであれば問題なく使えますが、ウエットタイプを使う場合は注意してくださいね。
お手入れ方法③無垢床のワックスがけは含浸性のあるものを
無垢の床のワックスがけは、基本的にいつどのタイミングで行っても構いませんが、ワックスを使う場合は「含浸性」のあるものを選びましょう。
含浸性のワックスとは、浸み込むことでワックスの効果を発揮してくれる特性があります。
木の繊維に浸み込むことで木材を保護してくれるのです。
この含浸性のワックスは、一定量を塗るとそれ以上浸み込まなくなるため、その後は撥水・保護のためのワックスがけは必要ありません。
頻度はさほど高くなくて済むので、意外とお手入れは簡単かもしれませんね。
無垢床のワックスがけは木目に沿って行う
無垢の床のワックスがけは、ウエスと言われる布を使って行います。
ない場合は、手ぬぐいや要らなくなったTシャツなどで代用しましょう。
《ワックスがけの手順》
- 適量のワックスをウエス(布)に付ける
- 木目に沿ってワックスをかける
- 塗り終わったら、無垢の床に浸み込ませるために1~3時間ほど放置
- きれいなウエス(布)で床表面に残ったワックスを拭き取って完了
表面に残ったワックスを拭き取っても、少しべたついた感じがありますが、2~3日もすればなくなるため、気にしなくても大丈夫です。
私たち無添加計画でおすすめしているのは、含浸性ワックスで自然素材100%の「キヌカ」。
キヌカは、米油とメドウフォームという植物から抽出した油でできたワックスで、万が一赤ちゃんが舐めてしまっても安心な成分のみでつくられています。
無色透明で、無垢材本来の美しさが表現できるのが大きな魅力です。
お手入れ方④汚れ除去のためにワックスを活用しよう
ワックスは、撥水・保護のためだけではありません。
汚れを取るためにワックスを利用することも有効です。
ワックスの油分に付着した汚れを取るには、ワックスを重ねてかけるのが効果的。
油分と油分が馴染み、汚れを取ることができますよ。
頑固な汚れはワックスを馴染ませてからが◎
汚れを落とすためのワックスがけも、基本のワックスがけと同様に木目に沿って行います。
適量のワックスをウエス(布)に取り、汚れが気になる箇所に少し力を入れてゴシゴシ拭きましょう。
もしどうしても汚れが取れない場合は、少量のワックスを塗り、少し時間を置いて馴染ませてから拭き取ってみてください。
無垢床を家づくりに取り入れる際の注意点
家づくりに無垢床を取り入れる際は、以下の点についても知っておきましょう。
メリットも多い無垢床ですが、取り扱いに注意することで傷や汚れを防ぎ、きれいな状態を保つことができますよ。
注意点①水に濡れたらすぐ拭き取る
よくあるのが水をこぼしたときにできるシミ汚れ。
こぼしたまま放置すると、そのままシミになってしまうことがあるのでなるべく早く拭き取るようにしましょう。
注意点②暖房器具を使う際は断熱性の高いマットを敷く
冬場に使用するホットカーペットやヒーターなどの暖房器具。
無垢床そのものが断熱性能が高いため、ホットカーペットなどを使わなくても冬でも足元が冷える心配がないのですが、万が一使用する場合は、直接無垢の床の上に置いて使用することのないようにしましょう。
ヒーターなどを使う際も同様です。
直に熱が当たる場所には断熱性の高いマットを敷き、反り、割れが生じるのを防ぐようにしましょう。
無垢の床を正しい方法でお手入れしよう
今回ご紹介したように、無垢床はイメージしていたよりも特別なお手入れが必要ないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
むしろ静電気が発生しにくくホコリを寄せ付けないので掃除がしやすいと感じる方も多いでしょう。
また、多少の傷であれば、無垢床の自然の力で修復することもあります。
永く使うほどに味が出る、それが無垢床の魅力の1つ。
耐久性だけでなく様々な面から私たちは無垢床をおすすめしています。
加えて無添加計画では、建てた後のお家のメンテナンスやお手入れ方法についてもしっかりフォローさせていただいています。
どんな小さなことでも構いません。
自然素材の家で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
COLUMN
他の記事も見る