2022.3.29. TUE
家のカビを発生させにくくする8つのポイント!カビ予防をして健康的に暮らそう
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カビは相対湿度70%以下だと生えにくくなる!
家の寿命を縮めてしまったり、私たちの健康に害を及ぼしたりする「カビ」。
空気中に浮遊するカビの胞子が、壁や天井などに付着し発芽すると、菌糸を伸ばして増えていきます。
そしてまた、成長したカビから胞子を出していく…というように、次々と増え続けてしまうため、家の中でカビの発生を見つけたら、即座に対処するとともに、カビを発生させにくい環境にすることが大切です。
一般的にカビは、相対湿度70%以下だと生えにくくなると言われています。
カビの胞子と言うのは目に見えませんから、家の中をカビが生息しにくい環境にし、カビ予防を徹底しましょう。
今回は、家のカビを発生させにくくするための8つのポイントについてご紹介します。
ポイント①夏は相対湿度60%をキープする
日本の夏は、ご存知の通り「高温多湿」。
ジメジメとした湿気が特徴ですよね。
そんな梅雨から夏にかけては、家の中の相対湿度を60%にキープするよう、除湿機やエアコンを使用して調節するようにしましょう。
お部屋の中に「温湿度計」を設置し、こまめにチェックすることが大切ですよ。
ポイント②冬は家全体をムラなく暖めて結露を予防する
カビ予防をするのは、夏に限ったことではありません。
外気が乾燥している冬であっても、室内にカビが生えることはあります。
たとえば、寒い冬は暖房をつけて部屋を温めようとしますが、断熱性や気密性の低い家の場合、暖かい部屋とそうでない部屋との温度差が生じやすくなりますよね。
すると、壁や床の表面温度が低くなり、結露が生じやすくなってしまいます。
結露を放っておくとカビが生えやすくなり、さらにカビを放置すると今度はダニの発生も許してしまうという悪循環になってしまいます。
カビは相対湿度に敏感ですから、70%を超えるような環境であれば、季節を問わずあっという間に増えてしまいますから、冬場は、ムラなく家全体を均一に暖めることで結露を予防し、カビを防ぐようにしましょう。
そのためには、やはり家の気密性・断熱性を高め、温度差をなくすことが大切ですね。
ポイント③北側の窓に要注意!窓性能を上げてカビを予防しよう
一般的な住宅において、結露が発生しやすいのは北側の窓だと言われています。
特に寝室の窓は要注意!
結露と言うのは、外気と室温の差が大きければ大きいほど起こりやすく、また部屋の湿度が高すぎても起こりやすいものです。
北側というと、日中も陽が差し込まず、外気との温度差が生じやすい場所ですよね。
加えて寝室であれば、家族3~4人が一晩吐く息だけでも、部屋の湿度は上昇してしまいます。
つまり、結露が起こりやすい条件が揃っている場所なんです。
これから家づくりをする際は、特に北側の窓に気をつけ、可能な限り断熱性の高い「樹脂窓」を選ぶようにしましょう。
樹脂窓は、一般的なアルミサッシに比べて断熱性に優れていますから、外気温に左右される心配がないんです。
もちろん、結露によるストレスも感じませんよ。
既存住宅の場合は、
・内窓を設置する
・ウインドラジエーター(窓専用のヒーター)を設置する
などして、窓の下枠に結露が生じるのを抑えるようにしましょう。
ポイント④浴室にカビが生えたら月1で天井を掃除する
バスルームは、湿度が高いのでカビが生えやすい環境ですよね。
よくカビ除去剤を使用して、掃除をすることがあると思います。
そんなとき、忘れてはいけないのが「天井」です。
というのも、床や壁を掃除するとカビの胞子は上へ上へと逃げてしまうから。
床や壁を掃除しただけでは完全にカビを除去することはできないんです。
浴室にカビが生えたら、月に1度天井も掃除してきれいにしましょう。
ここでポイントなのが掃除の仕方。
掃除をする際は、ゴシゴシと床や壁、天井をこするのはNG。
表面のコーティングに傷が付き、そこからカビの根が生えてしまうと取れにくくなるからです。
専用のカビ除去剤を使い、清潔さを保つようにしましょう。
ポイント⑤網戸はきれいに掃除する
窓を掃除するだけでなく、網戸もきれいにしておくことがカビを生えにくくするポイントの1つです。
実はカビの胞子というのは、外気にも浮遊しています。
ホコリと共にカビの胞子が網戸に付着してしまうと、そこを通る風からどんどんカビ菌を室内に入れることになってしまうのです。
つまり、汚れた網戸と言うのは、カビの発生源になるということ。
定期的に網戸を掃除し、カビを家の中に入れないようにしましょう。
南側の窓に関して言えば、使わないときは網戸を外し、小屋裏などに収納しておくのも1つです。
そうすれば、見た目も美しくなり、汚れにくくなるのでお手入れの手間も省けますよね。
さらに日射取得量が増えるので、お部屋の中もポカポカと暖かくなります。
ポイント⑥冷房として使用する場合はエアコンを定期掃除する
冷房としてエアコンを使うと、エアコン内部にカビが生えやすくなります。
よくお掃除機能付のエアコンがありますが、それはあくまで「ホコリだけ」を除去しているにすぎず、カビに関しては掃除しきれていないのが現実です。
特に冷房のスイッチオン・オフを繰り返せば、その分空気の流れが止まるのでカビが生えやすくなります。
気密性や断熱性の高い住宅であれば、冷房を24時間運転させていても電気代が安くなりますから、カビ予防という観点から見てもあまり頻繁に電源オンオフを繰り返さないようにしましょう。
ただし、それでも絶対にカビを予防することはできません。
一般的な家庭であれば、2年に1度くらいの頻度で、業者にエアコン内部の洗浄を依頼することになるでしょう。
しかし、業者に依頼する洗浄は、1台あたり15,000~25,000円程度かかりますから、各部屋にあるエアコンを何台もやってもらうというのは費用も時間もかかるので、あまり現実的ではありませんよね。
そんな方には、加熱除菌機能が付いた機種がおすすめです。
加熱除菌は週に1度くらいの頻度で行うことが理想的。
エアコン内部を55℃くらいに熱することで、カビ菌を死滅させることができます。
部屋が暑くなってしまうので、外出時に行っておくといいでしょう。
ポイント⑦無垢床+床下エアコン暖房+高気密住宅にする
無垢材を使用した床は、一般的な合板フローリングに比べ、調湿効果が高いため湿度の高い梅雨時期でも床がペタペタしにくいという特徴があります。
また、無垢フローリングは断熱効果もありますから、床が冷えて結露が発生する心配もありません。
結露が発生すれば、その分カビが生えやすくなりますから、根本原因から改善することが大切です。
加えて床下エアコン暖房を使用すれば、床の表面温度が上がるので、必然的に床の表面に結露が発生するのを防いでくれます。
もっと言うなら、住宅の気密性をアップすることもおすすめです。
気密性が低い住宅は、どうしても床の表面を冷気が這うので、寒いだけでなく、床に結露ができやすくなるからです。
快適さを求めるのであれば最低限、この3つを取り入れると良いでしょう。
これから家づくりをしよう・リフォームをしようという方は覚えておくといいかもしれませんね。
ポイント⑧洗濯物は洗う直前に洗濯機へ入れる
汗や皮脂汚れなどが付着した衣類やタオルを、そのまま洗濯機に入れるのはNGです。
汚れものから湿気が発生し、洗濯槽の内側にカビが生えやすくなります。
基本は、汚れた衣類やタオルなどは、洗う直前まで洗濯カゴに入れておき、くれぐれも洗濯機内に入れてしまわないようにしましょう。
洗濯機そのものがカビで汚れている状態だと、洗っているのか、カビを付着させているのか分からなくなってしまいますよね。
カビの発生を極力防ぐためにも、汚れものの処理については十分気を付けるようにしてください。
カビを発生させない家づくりで健康に快適に暮らそう
カビが発生しやすい家は掃除をするのも大変ですが、かと言って放っておくと、健康に害を及ぼすだけでなく、家そのものの寿命を縮めることにもなりますよね。
だからこそ、そもそもカビを発生させない“予防策”をとることが大切!
快適に、健康的に暮らすために、今回ご紹介した8つのポイントを参考に、家のカビ予防を徹底して行いましょう。
私たち無添加計画がおすすめする家は、無垢材や漆喰など自然素材を使用した家づくりです。
無垢材や漆喰などの自然素材は、調湿効果や断熱性が非常に高いため、結露が発生しにくく、カビも繁殖しにくい環境になります。
普段のお掃除や換気を定期的に行うことはもちろんですが、家づくりにもカビ予防の工夫を取り入れて、より健康で快適な暮らしを手に入れましょう。
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