換気がきちんとできていな家はダニが繁殖しやすい

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫!手ごわいダニを予防して健康で快適に暮らそう

空気中には、ホコリやウイルス、カビ菌、ダニのフンや死骸などが浮遊していることも多く、それらをたくさん日常的に吸い込んでしまうと当然健康に害を及ぼしますよね。

特に小さな子供がいるお家は、アレルギーの原因になることが多いので心配でしょう。

 

一般的にダニやカビなどが増殖してしまう家というのは、そうでない家に比べ、室内の空気が汚れている可能性が高いと考えられています。

換気がきちんとできておらず、空気がよどんでしまうことで雑菌が繁殖しやすくなってしまうんです。

現在の建築基準法では、2時間で家の空気がすべて入れ替わるよう計算されていますが、低気密住宅だと空気のよどみが起きてしまうことが多く、カビ、ダニの発生やニオイが消えないなどの不快感につながってしまうのです。

 

他人の家に行ったときに、なんとなくその家独特のニオイがするな…と思った経験がある方も多いでしょうが、これも換気が行き届いていない証拠。

また自宅で焼肉をした後、3~4時間たってもニオイが消えない場合も、気密性能が低いことで換気が失敗していると考えていいと思います。

 

ではこのような環境で繁殖しやすいダニ。

一体どうしたら、ダニを繁殖しにくくすることができるでしょうか。

今回は、ダニ対策にクローズアップして解説していきたいと思います。

 

ダニは不死身!?ダニの生態を知ろう

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫!手ごわいダニを予防して健康で快適に暮らそう

ダニ対策をするうえで、知っておきたいのがダニの生態。

どうやったら死滅させることができるのか、どんな環境で繁殖しやすいのかなど詳しく見ていきましょう。

【ダニは不死身!?】

家じゅう、どこにでも生息するダニ。

ダニは以下のような環境では完全に死滅させることができないと言います。

 

・洗濯しても死なない

・布団の天日干しをしても死なない

・冷凍しても死なない

・布団用クリーナーを使っても死なない

 

ダニは、水中でも-10℃の環境でも生きることができるため、洗っても冷凍庫に入れても全て死滅させることは不可能なのだとか。

布団を天日干ししても、日が当たっていない布団の裏側に逃げ込んでしまうだけなので意味がありません。

また、爆発的に流行した紫外線布団用クリーナーも、ダニそのものの死滅には効果がないそうです。

あくまで掃除機で吸い取れるのは死骸とフンだけ。

生きたダニは繊維にしがみ付いて吸い込まれることはないんです。

そう考えるとまさに不死身ですよね。

 

【ダニは高温に弱い】

紫外線に当てても、冷凍しても死なないダニですが、唯一の弱点なのが「高温」。

なんと50℃なら20分で、60℃なら一瞬で死滅するんだそうですよ!

ダニの死滅は高温で乾燥した環境が良いということを覚えておきましょう。

 

【ダニは相対湿度60%を超えると1日1匹につき1個卵を産む】

ダニというのは、ジメジメとした環境を好みますから、相対湿度60%を超えると一気に繁殖し始めてしまいます。

特に梅雨~夏にかけての時期は要注意。

エアコンの除湿や冷房機能を活用し、部屋の湿度をコントロールしましょう。

 

【ツメダニが繁殖した家は末期状態】

ダニにも様々な種類がいますが、一般的によく知られているのが「ヒョウヒダニ」。

人のフケや垢などをエサにして繁殖するため、こまめに家じゅうを掃除する必要があります。

そして、そのヒョウヒダニをエサに繁殖していくのが「ツメダニ」です。

ツメダニは、人を刺すことがあり、強い痒みを引き起こします。

ツメダニが出てきたということは、かなりダニが繁殖している証拠でもあるので、ダニ対策をしっかり行うことが必要です。

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫!手ごわいダニを予防して健康で快適に暮らそう

これまでご紹介したとおり、なんとも手ごわいダニですが、どうしたらダニが繁殖しないようにすることができるでしょうか。

以下の8つを参考に、ダニ予防をしてみてください。

ダニ予防策①静電気を減らす=ホコリを少なくする家づくりを

一般的な家で使われているビニールクロスや合板フローリングは、静電気を発生させやすい性質があるため、そこにホコリが引き寄せられてしまいます。

ホコリと言うのは、ウイルス、細菌、花粉や皮脂、ティッシュ、食べカス、土などが、繊維のかけらをベースにして静電気の力でまとまったもの。

このホコリにダニが付着すると、家じゅうどこでも移動してしまうので、そもそも静電気を減らす家づくりをすることが大切なんです。

 

漆喰などの塗り壁や無垢フローリングを使用すると、静電気の発生を防ぎ、さらには優れた調湿効果によって室内の余分な湿度を吸ってくれる効果も期待できますから、ダニ予防におすすめなんですよ。

自然素材を使った家づくりにするだけでも、ホコリやダニ、カビも防ぎ、快適に健康に暮らすことができるでしょう。

 

ダニ予防策②相対湿度60%をキープしよう

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫!手ごわいダニを予防して健康で快適に暮らそう

ダニやカビが発生しやすい環境と言うのは、相対湿度と深い関係があります。

ダニの場合は、60%を超えると繁殖しやすくなるため、特に梅雨~夏にかけてはエアコンを用いて室内の湿度を上手くコントロールすることが大切です。

 

梅雨時期は、除湿を。気温が高くなってきた夏の時期は、冷房を使いましょう。

冷房には、温度を下げるだけでなく湿度を下げる効果もありますから、ダニを防ぐためにもしっかり使い分けて快適な室内環境にしてくださいね。

 

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ダニ予防策③換気システムを切らない

換気が正しく行われていない場合、ほとんどが換気システムを正常に作動させていない、もしくは換気口を閉じてしまっているというケースが多いです。

換気システムを切らない、自然給気口を閉じないのが基本ですから注意しましょう。

 

特にダクト式の一種換気の場合は、換気システムのスイッチを切ってしまうと、中の空気が動かなくなるため、ダクト内に汚れが溜まりやすくなってしまいます。

そのため、窓を開ける時期でも一種換気の場合は、換気システムをつけっぱなしにしておくことが望ましいです。

ダニ予防策④布地のソファーやクッションに注意する

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ダニがよく生息している場所と言えば、ソファーやクッションなどの布地部分ですよね。

繊維に絡みつき、湿度が高くなっている場所を好んで生息します。

ですから、ダニアレルギーなどを持っている方は、極力このような布地のソファーやクッション、カーペットなどは置かないようにしましょう。

 

とはいえ、全ての布製品を排除することは難しいですよね。

なるべく清潔に保つことを考え、こまめに洗えるものを使ったり、布の目地が細かいものを使ったりするようにしましょう。

目地が細かい布だと、ダニは生息しづらいのだそうですよ。

 

ダニ予防策⑤ガス衣類乾燥機を使用する

従来の電気式の衣類乾燥機よりもガスを使った衣類乾燥機を使うのもダニ予防に効果的。

というのも、ガス乾燥機は70℃以上の高温で乾燥させるため、一瞬でダニを死滅することができるからです。

 

また、部屋干しをすると、室内にタオルや衣類から落ちた繊維が増え、それがまたホコリの元となってしまうため、部屋干しをせずにガス衣類乾燥機を使用するのがおすすめです。

高温で一気に乾かすため、短時間でフワフワになるのも魅力ですよ。

 

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ダニ予防策⑥寝具を高温乾燥する

家の中で最もよくダニが繁殖する場所と言えば、寝具ですよね。

なかでも、フケや髪の毛、皮脂が多い枕は要注意。

枕であれば、ガス衣類乾燥機を使用して70℃で高温殺菌するのが良いでしょう。

布団の場合は、布団専用乾燥機のダニ退治モードを使います。

時間はかかりますが、ダニを死滅させることができ、いつも清潔な状態を保つことができますよ。

ダニ予防策⑦拭き掃除の際に柔軟剤を使う

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫!手ごわいダニを予防して健康で快適に暮らそう

家の拭き掃除をする際には、柔軟仕上げ剤を薄めた水で拭くと静電気を減らすことができるのでおすすめです。

特にホコリが出やすいテレビや冷蔵庫周り、飾り棚などやっておくといいかもしれませんね。

ホコリが出ないと、それだけ掃除の手間も省けるので、時短家事にもつながりますよ。

ダニ予防策⑧粉ものは冷蔵庫で保管する

ホットケーキ粉やお好み焼き粉などの粉ものは必ず冷蔵庫で保管しましょう。

瓶や密閉式容器などに入れたとしても、ちょっとの隙間からダニは入り込んでしまいます。

しかも、これらの食品は栄養が豊富ですから、ダニは一気に繁殖してしまうのだとか。

 

ひどいダニアレルギーを持った人が、ダニ入りのホットケーキやお好み焼きを食べると、最悪の場合死に至ることもあるそうですから、十分注意が必要です。

もちろん、ダニアレルギーでなくても気分が悪いですよね。

 

ダニ予防の8つの工夫で健康で快適な暮らしを

ダニが繁殖しにくくなる8つの工夫!手ごわいダニを予防して健康で快適に暮らそう

誰もがダニやカビと共存した暮らしがしたいとは思いませんよね。

ダニやカビの発生は、家の寿命を縮めてしまうだけでなく、私たち人間の健康を害する原因にもなります。

ダニ予防は、普段から掃除をし、清潔に保つことはもちろんですが、それだけでなく、換気を行ったり湿度をコントロールしたりすることが大切です。

今回ご紹介したダニ予防策を参考に、ダニではなく私たち人間か住みやすい環境を整えていきましょう。

 

私たち無添加計画は、無垢材や漆喰など自然素材をふんだんに使った家づくりを推奨しています。静電気を発生させない床や壁は、ホコリも溜まりにくいのでお掃除も楽々。

調湿効果も高いので、エアコンに頼らなくてもダニやカビが繁殖しにくい環境をつくることができますよ。

家は、インテリアや外観など見た目の美しさだけではありません。

本当の良さは、住み心地の良さ、室内空気のキレイさが重要です。

家づくりを検討されている方は、ぜひ快適さにこだわった家づくりに注目してみてください。