家のこと(新築)
2022.6.06. MON
新築か建て替えか…それともリフォーム?お得な家づくりはどれ?メリットや費用の違いを紹介!
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4つのパターンから考えるマイホーム計画
家づくりをする際は、様々なパターンが考えられますよね。
たとえば、
・土地を買って新築を建てる
・中古物件を買って大型リフォーム(またはリノベーション)をする
・すでにある持ち家を建て替える
・すでにある持ち家をリフォームする
など。
それぞれ予算や条件なども変わってくるので、一概にどれが良い・悪いとは言えませんが、最も大切なことは自分たちにとってどれが適した方法であるか?ということだと思います。
すでに持ち家がある・土地があるというのなら、それを活かした家づくりが最適でしょうし、ゼロから始めなければならないのであれば、土地購入から新築を建てるか、中古物件をリノベーションするという方法しかありませんよね。
今回は、この4つのパターンの家づくりについて、どんな違いがあるのかをご紹介します。
家づくりについて悩んだら、まずはどの方法が自分たちにとって一番お得なのか?ぜひ検討してみてください。
土地を買って新築を建てる場合…
まずは土地を買って新築で注文住宅を建てる場合から見ていきましょう。
土地から検討する家づくりは、誰にとっても憧れの方法。
希望条件に合った土地が見つかり、予算に余裕があるという方は検討してみましょう。
【土地を購入して新築を建てるメリット】
土地を購入して新築を建てる場合のメリットは主に以下の4つです。
・自由度が高い
・地盤や基礎、構造部分も安心な家づくりができる
・耐久性も考えた家づくりができる
・保証制度や税制の優遇が受けられることもある
など。
注文住宅の醍醐味でもある「自由度」が高いのは、新築の良さ。
土地から探すことができるので、住む場所も環境も一から決めることができます。
「こんな場所で、こんな暮らしがしたい」という家族の要望を叶えてくれるはずですよ。
また、信頼できる設計士に頼むことで、構造部など見えない部分もしっかり設計してもらえますから、耐震性や耐久性といった部分も不安がありません。
耐震基準も最新のものに合わせて設計することができます。
ほかにも、条件によって住宅ローン減税など税制や保証制度の優遇を受けられることがあります。
【土地を購入して新築を建てるデメリット】
土地から購入して一から新築を建てる場合は、
・費用がかかる
・土地探しに時間がかかる
・日当たりなどの住環境や近隣状況が把握しにくい
などのデメリットもあります。
人気のエリアだと、なかなか条件に合った土地が見つからず、家づくりの予定がいつまで経っても立たないという方も多くいますし、たとえ土地が見つかっても、その場所の住み心地の良し悪しや、景観がイメージしにくく決めかねてしまうということもあります。
また、まっさらな土地を見るだけでは周囲との環境の相性も気になってしまうでしょう。
防音、防犯、日当たりなど、実際に家が建っていないと分かりにくい部分も多いもの。
「住んでみたら意外と不便だった…」なんてこともあるかもしれません。
土地から購入して家づくりをする場合は、土地探しから家づくりまでトータルで請け負ってくれる業者に依頼すると、建物と土地の相性がわかります。
土地探しからお願いすることで、その後の家づくりも視野に入れたアドバイスをもらえるため、失敗が少ないはずですよ。
中古物件を買って大型リフォームする場合…
住みたいエリアにこだわりがあるのに、なかなか希望条件に合った土地が見つからないという方は、中古物件を購入して大型リフォームをするのもおすすめです。
既存の住宅をリフォームしながら大事に住み続けていく…ということは、資源の無駄を省くことができるのでこれからの家づくりにピッタリですね。
【中古物件を大型リフォームするメリット】
中古物件を大型リフォームするメリットは主に3つ。
・リフォーム箇所によっては費用を抑えられる
・リフォームの度合いによって工期を短縮できる
・周辺状況から実際の暮らしをイメージできる
中古物件を購入しそこからリフォームで家づくりをする場合は、実際の生活がイメージしやすいというのが最大の魅力でしょう。
内見に行った際に、光の差し込み方や景観など周辺状況をくまなくチェックし、実際の生活をリアルにイメージするといいと思います。
また、リフォームの程度によっては工期や費用を抑えることも可能ですよね。
必要な箇所に絞ることで工期が短縮できれば、入居までのスケジュールに見通しをつけやすくなるでしょう。
【中古物件を大型リフォームするデメリット】
中古物件を大型リフォームする場合は、
・自由度が低い
・耐久性や耐震性が劣る場合もある
・状況によっては新築よりも費用がかかる
などのようなデメリットがあります。
中古物件は、すでに建てられている物件ですから、当然、構造上の問題から間取りの自由が利きにくいというデメリットがあります。
また、建物の築年数によっては耐久性や耐震性も心配ですね。
建物だけでなく地盤そのものに不安があったとしてもリフォームの場合は改良工事をすることができませんから、不安なまま家づくりを進めることになってしまいます。
土地そのものに問題がある場合は、根本的な問題を解決することができないため、中古物件からの家づくりを検討する場合は注意しましょう。
持ち家を建て替える場合…
すでに両親が建てた持ち家がある場合は、一度解体して建て替えるというのも1つの選択肢です。
建て替えて二世帯住宅に生まれ変わらせる方は意外と多くいますよ。
建て替えなら、住み慣れた土地に住むことができるというメリットもあるでしょう。
【持ち家を建て替えるメリット】
持ち家を建て替えるのメリットは、
・耐震工事など基礎からやり直すことができる
・間取りを見直せる
・老朽化部分を一新し、子供や孫に引き継げる
築年数が経ち、古くなった建物を一度壊してまた建て替えれば、耐久性や耐震性がアップします。
今後、子供や孫に引き継いで行きたいと考えている方にはリフォームやリノベーションではなく建て替えがおすすめです。
【持ち家を建て替えるデメリット】
持ち家がある場合、建て替えて一新した方が耐久性や耐震性は確実に上がりますが、その分費用がかかるのがデメリットです。
・解体費用がかかる
・工期が長くなる
・仮住まいや引っ越し費用がかかる
という費用面やスケジュール面で不安なことも。
建て替えの場合は仮住まいが必要になってしまいますし、引越し費用も2回分かかりますから家づくり以外の諸経費が気になる方も多いでしょう。
また、解体費用がかかったり解体にスケジュールがかかったりすることもあるので、費用はもちろん、スケジュールに余裕を持った家づくりが求められそうですね。
持ち家をリフォームする場合…
持ち家がすでにあり、老朽化している部分など気になるところだけをリフォームしたいというケースもあるでしょう。
リフォームは、リノベーションよりも部分的な改修・修繕になりますから、家づくりの費用や工期も少なく済みます。
【持ち家をリフォームするメリット】
持ち家をリフォームするメリットは主に費用面です。
・部分的なリフォームであれば、引っ越しも仮住まいも不要
・部分的なリフォームならば工期も短くて済む
どこをどのようにリフォームするかにもよりますが、部分的なリフォームであれば工期が短く済み、仮住まいをする必要もないため余計な費用がかからないというメリットがあります。
費用を抑えたいけれど、老朽化した部分を何とかしたい…という方におすすめです。
【持ち家をリフォームするデメリット】
持ち家をリフォームする場合、一から家を建てるよりは費用を抑えることができますが、その分デメリットもあります。
たとえば、
・間取りの自由度は限定される
・工事をしていく中で追加が発生することもある
・リフォームする内容に限りがある為、満足度が思ったより上がらないことも
など。
リフォームする場合は、改修する箇所によっては、完成後の満足度が以前と比べて大して上がらないこともあります。
また、「あれも、これも…」と追加がどんどん発生してしまうことも多く、気が付くと費用がかなりかかっていた…なんて失敗も。
リフォームをする場合は、あらかじめリフォームの目的を明確にしておくことが大切かもしれませんね。
住宅費用の違いは?
家づくりによっては、かかる費用も大きく変わります。
国土交通省が発表した令和2年度住宅市場動向調査(※)によれば、住宅購入費用の平均は以下のとおり。
・新築注文住宅(土地含む)の場合…平均4,606万円
・既存住宅を建て替えした場合…平均3,055万円
・中古戸建て住宅を購入した場合…平均2,894万円
・リフォーム費用…平均181万円
これを見ても分かる通り、土地から注文住宅を建てようとした場合に比べ、中古物件を購入してリフォームした方が断然価格が安くなることが分かりますよね。
また、持ち家を建て替えした場合だと、解体費用がかかる分、意外と費用が高くなることもわかります。
ただしリフォーム費用については要注意。
水廻りだけなど、簡易的なリフォームのみで済ませるのなら200万円以下に抑えることができますが、断熱改修や耐震性をアップさせるなど大掛かりな工事になれば1,000万円以上かかるケースもあります。
特に築年数の古い中古物件を購入してリフォームする場合は注意しましょう。
※参考資料:国土交通省HP「令和2年度住宅市場動向調査-2.4資金調達に関する事項」より
税制優遇の違いは?
新築とリフォームの場合、工事費用以外にも固定資産税などの税金もかかりますよね。
新築の場合、諸条件を満たしている物件であれば購入後3年間固定資産税を2分の1に減額する制度があります。
ほかにも、長期優良住宅や省エネ住宅の認定を受けている住宅であれば、減免期間が延長されるという制度もあり、新築住宅を購入する人の負担を減らすことができるでしょう。
リフォームの場合も固定資産税の減免措置が受けられます。
ただし、以下の条件を満たしている場合にのみ適応されます。
・耐震改修工事
・バリアフリー改修工事
・省エネ改修工事
上記のようなリフォームの場合、かなり大規模な工事となるため、費用もかかってしまうものです。
税制優遇措置を受け、少しでも負担を減らすことができれば負担を軽くすることができます。
住宅性能向上リノベーションは費用がかかりますが、その分暮らしが快適になるのを実感できるはず。
中古物件を購入し、リノベーションやリフォームを検討している方は税制優遇措置と併せて検討してみるといいかもしれません。
満足度が上がるマイホーム計画を!
新築かリフォームか?また、持ち家がある場合は建て替えかリフォームか?どのような家づくりをするかは、皆さん次第。
各家庭によって予算や希望の暮らし方というのは異なりますから、理想を現実にできる家づくりを選択することが望ましいでしょう。
現在は、「新築至上主義」という考えから環境保護を考えた「大型リノベーション」という考え方も増えてきています。
既存住宅をリフォーム(リノベーション)し、生まれ変わらせることで新たな暮らしにつなげていくというのも1つの選択肢ですよね。
住宅計画に迷ったら、どんな暮らしがしたいのか、家づくりにかけられる費用はどのくらいなのかなどについて情報を整理し、目的を明確にしていくことが大切ですよ。
私たち無添加計画では、新築注文住宅だけでなく、住宅環境をより快適にするための性能向上リノベーションも承っています。
状況に応じてご相談にのらせていただいておりますので、新築や建て替えかリフォームかお悩みの方はぜひ一度お気軽にご相談ください。
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