家のこと(新築)
2022.6.16. THU
経年変化を楽しめる自然素材の家!美しさを長く楽しむための3つのコツ
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自然素材の家は経年変化が魅力
無垢材や漆喰など自然由来の健在を使って作られた家づくりが今、とても注目されていますよね。
自然素材の家は、見た目や機能性、耐久性など様々な魅力がありますが、唯一無二の良さと言えるのが、時間の経過とともに感じられる「経年変化」でしょう。
自然素材だからこそ、使えば使うほど味が出て、住む人たちに住みやすさ・心地良さを与えてくれます。
これは自然素材にしかない魅力です。
では具体的に自然素材の家がもたらす「経年変化」とはどのようなものなのでしょうか?早速次節からご紹介します。
「経年変化」と「経年劣化」の違いって?
自然素材の家における経年変化とは、無垢材の色の変化や風合いの変化のことを指します。
自然素材の家は、使えば使うほど暮らしやすくなり、木の色味も変化していきます。
ちょうど革製品が使い込むほどに素材が柔らかく手になじむ感じと同じです。
良い意味での「変化」ですから、「経年美化」とも言えますね。
一方「経年劣化」というのは、時間とともに衰えていく・劣化して悪くなって行くイメージです。
住宅で言うならば、ひび割れや破損、床材の傷や床下部分の腐食などを言います。
自然素材の家の場合、経年劣化ではなく良さが増していくので“劣化”ではありません。
自然素材の家で楽しむ「経年変化」とは?
では具体的に、どのようなことが自然素材の家で感じられる経年変化なのでしょうか?
時間の流れで日々変化していく風合いを愛でながら暮らす毎日は、とても贅沢なものだと感じるはずですよ。
【色の変化を楽しむ】
自然素材の家で使われる床材は、1本の木をそのまま切り出して使用しているため、無垢材本来の色の変化を楽しむことができます。
どのように変化していくのかは、樹種によって様々です。
たとえば、白木の明るさが特徴のパイン材ならばやや飴色に変わり、時間の経過とともに落ち着いた雰囲気に馴染んでいきます。
逆に最初から渋みのあるダークブラウンが特徴のウォールナット材ならば、やや黒味が抜けて明るくなり、赤茶色に変化していきます。
入居当時と数年経過したときの床材の色味を比較すると気が付くはずですよ。
なぜ色の変化が起こるのか?というと、それは紫外線が影響していると言われています。
紫外線の影響で木材の成分が変わったことで色も変化していくのだそうです。
無垢材だけでなくイグサ畳も同じように、色の変化が見られます。
青々とした色味から、少しでも落ち着きのある色へ変化し、馴染んでいくでしょう。
色味が変わると聞くと、お部屋の雰囲気が変わるので心配になる方もいますよね。
気になる方はどのように変化していくのか、あらかじめイメージしてから床材を選ぶといいかもしれません。
【無垢材の美しいツヤを楽しむ】
自然素材の家に入居した当時の床は、削りたてならではの色ムラや初々しさが特徴的ですが、住んでいるうちに日々の生活で摩耗され、自然なツヤが現れ始めます。
ただし、色の変化と同じで、樹種によって木材本来が持つ油分の量にも違いがあります。
比較的油分の多いチーク材などは使い込むほどに自然なツヤが出て、美しさが増していきます。
自然なツヤは高級感を生みますから、入居当時と比べるとお部屋の雰囲気がグレードアップしたような気になるかもしれませんね。
【味わい深いキズを楽しむ】
自然素材の家は耐久性に富んでいると言っても、やはり全くキズがつかないというわけではありません。
むしろ樹種によっては、柔らかく、子供がおもちゃを落としただけでキズついたりへこんだりすることもあります。
しかし、それも1つの“家族の歴史”と捉えれば劣化ではなく「変化」となるでしょう。
単なる「キズ」ではなく、自然素材の家に暮らしてきた家族の歴史や思い出です。
ちなみに一般的な複合フローリングだと、キズついた面から中の集成材が見えてしまうこともあり、キズの部分だけ削れて色が違って見えることが多いのですが、無垢材の床だとそのようなことはありません。
大きなキズや凹みがどうしても気になる場合は部分的に修正することも可能です。補修しながら長く住み続けることができるのも自然素材の家の良さといえます。
自然素材の家の美しさを長く保ち続けるには?
自然素材の家の魅力は経年変化。
耐久性もあるので、一般的な家で使われているビニールクロスや複合フローリングよりも快適さと美しさを長く保つことができるため、大きなメンテナンス費用がかかりません。
何度も漆喰を塗り替えたり、床を張り替えたりする必要がないので、ランニングコストを抑えることができます。
ただし、日ごろのお手入れは重要です。
自然素材の家を大切にし、できるだけ長くその良さを保ち続けるにはどうしたらいいのか、以下を参考にしてください。
【正しい方法でお手入れをする】
無垢材の床をお手入れする際は、以下の3つのことに注意しましょう。
・水拭きではなく乾拭きで汚れを除去する
・ウエットタイプのワイパーは使用しない
・水蒸気式のクリーナーなどは使用しない
無垢材の床を水拭きしてしまうと、必要な油分まで取れてしまい、汚れがつきやすくなってしまいます。
また、薬剤が浸透されているウエットタイプのワイパーの使用もNG。
ワイパーに含まれる薬剤で木の表面を覆ってしまい、無垢材の「呼吸」を妨げ、調湿機能に支障をきたす恐れがあるからです。
もちろん、水蒸気が出て汚れを浮かして落とすタイプのクリーナーも使用できません。大量の水分と熱により木材の膨張や白濁が起こる原因になります。
【含浸性のあるワックスで汚れを予防する】
【水をこぼしたらすぐ拭き取る】
無垢材の床は水が苦手ですから、床に水をこぼしてしまったらすぐに拭き取りましょう。
こぼしたまま放っておくとシミになってしまう恐れがあります。
自然素材の家で経年変化の魅力を感じよう
自然素材の家ならではの「経年変化」。
その美しさや風合いは、実際に住んでみないとわからないものですよね。
年数を重ねるごとに良さが増していくからこそ、ずっとそこに住み続けることができるわけです。
家族の歴史を自然素材の家とともに刻んでいきませんか?
私たち無添加計画では、今回ご紹介したような自然素材の家をおすすめしています。
弊社では無垢材を使ったフローリング、漆喰壁、国産イグサ畳などを使用。
体に悪影響をもたらし、耐久性に劣る新建材は使用しません。
大切な家族と、これからの未来を生きる子供たちのためにも自然素材の家にこだわった家づくりに取り組んでいます。
ぜひ皆さんも自然素材の家ならではの魅力を肌で感じてみてください。
COLUMN
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