窓の断熱リフォームはした方がいい?

窓の断熱リフォームで快適な室内環境を実現しよう!窓断熱をするメリットは?補助金や注意点も徹底解説

窓や玄関は、お家の中で最も外気の影響を受けやすい場所。

夏はおよそ70%の熱が、冬はおよそ50%の冷気が室内に入り込むと言われるほど、窓や玄関は熱の出入りが非常に激しいんです。

たとえ建物自体にしっかり断熱材を入れていたとしても、窓性能が低ければ、家の暑さ・寒さの悩みは解消されにくくなります。

リフォームの際は、壁や床など傷んだ箇所の補修だけでなく、窓の断熱リフォームも検討するといいでしょう。

【なぜ窓の断熱リフォームをした方が良いの?】

なぜ窓の断熱リフォームをした方が良いのかというと、それは熱が持つ性質に関係しています。

熱は高温→低温へ流れていく性質があるため、いくら暖房で室内を暖めたとしても窓から冷たい外気へと熱が逃げて行ってしまうからです。

夏は逆で、外気の熱が冷えた室内に入り込んでしまいます。

これではいくら性能の良い冷暖房を使用していたとしても快適な室温を保つことができませんから、窓の断熱リフォームを行うことが大切なんですよ。

窓の断熱リフォームをする6つのメリット

窓の断熱リフォームで快適な室内環境を実現しよう!窓断熱をするメリットは?補助金や注意点も徹底解説

窓の断熱リフォームを行うと、暑さ・寒さを解消できるだけでなく、様々なメリットがあります。

以下で挙げる6つのメリットを参考に、窓の断熱リフォームを検討してくださいね。

 

【メリット1.1年中快適な室温になる】

断熱性能の低い家の場合、様々な場所から熱が逃げて行きます。

一般的に、熱が逃げていく場所と量は以下のとおりで、窓からは全体のおよそ半分の熱が出て行くと言われています。

窓の断熱性能を高めることで、熱の出入りを抑えることができるため、1年中快適な室温に保つことができるというわけです。

さらに、壁、床、天井の断熱性・気密性を高めることができれば、より一層の効果が得られるでしょう。

【メリット2.ヒートショックを予防できる】

断熱性能の低い家は、窓からの熱の放出や冷気 により、家全体を暖めることがなかなか難しいですよね。

一般的にお風呂やトイレなどがある北側の部屋付近は、室温が低くなりがちです。暖かい部屋から、お風呂やトイレへ…と移動しようとしたときに、室内の寒暖差によってヒートショックを引き起こす危険も…。

 

ヒートショックで亡くなる人は、年間約19,000人ほどいて、交通事故で亡くなる人よりはるかに多い身近なもの。

窓の断熱リフォームをすれば、このような室内の温度差を極力少なくすることができますから、ヒートショックのリスクを抑えることができます。

家族の命を守れるというのも、大きなメリットではないでしょうか。

【メリット3.結露を予防してカビやダニを防ぐ】

断熱性の低い窓の場合、外気 温の影響を受けるため、寒い冬は結露を起こしやすくなりますよね。

結露が起こるとポタポタと雫が垂れ、サッシやカーテンがカビだらけになってしまうことも。

さらにはカビをエサにダニが繁殖し、ダニの死骸やフンなどによってアレルギー性鼻炎などの症状を引き起こすこともあります。

 

窓の断熱リフォームで、複層ガラスに樹脂サッシなど熱を通しにくい素材を使用 することで結露を防止し、カビやダニの繁殖を防ぐ効果も期待できるでしょう。窓周辺の黒カビやサビなど見た目の面での改善もみられるため、快適さがアップしそうですね。

【メリット4.冷暖房効率がアップして電気代を節約できる】

断熱性の高い窓を使用すれば、熱の出入りを抑えることができるので冷暖房効率がアップします。過剰に冷暖房を稼働させることがないので、電気代の節約にもつながるでしょう。

年々、電気代は高騰し続けていますから、少しでも節約することで家計の負担を少なくすることができるでしょう。

 

【メリット5. CO2排出を抑えられるから地球にやさしい】

余計な電力を使わないということは、エネルギーの削減にもなりますよね。CO2排出を抑えることで、地球環境を守ることにもつながります。

窓の断熱リフォームなど住宅の省エネ化を図ることは、未来を守るという意味でも大切なことだと思います。

【メリット6. 防音・防犯対策にもなる】

複層ガラスやトリプルガラスといった断熱窓に入れ替えると、外気から熱を取り込まないだけでなく、外の音をシャットアウトする「防音」対策にもなります。

さらに、1枚板の窓よりも、層になって厚みが出る断熱窓の方が、外部から割りにくいため、防犯対策としても有効です。

断熱性が高い窓とは?

窓の断熱リフォームで快適な室内環境を実現しよう!窓断熱をするメリットは?補助金や注意点も徹底解説

断熱性が高い窓かどうかは、それを構成するガラスと枠(フレーム)の素材によって変わります。

たとえば、ガラス1枚よりも2枚、2枚より3枚の方が断熱性が高くなり、さらにガラスに金属膜をコーティングしているか否か、またその場所が室内側なのか室外側なのかでも断熱性の高さが異なります。

 

2枚以上のガラスで構成されている場合、ガラスとガラスの間にある「中空層」も、

空気<ガス<真空

の順で断熱性が高くなるので、一概に断熱性の高い窓と言っても様々です。

それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

■複層ガラス

2枚のガラスの間に空気層を設けたもの。

空気層を厚くすれば、より一層の断熱効果が得られます。

近年の新築住宅に用いられることが多いです。

■Low-E複層(ペア)ガラス

Low-E複層ガラスは、2枚で構成されたガラスのどちらか1枚に「Low-E膜」という金属膜をコーティングしている窓です。

コーティングするガラスを、室内側・室外側どちらにするかで断熱効果が異なります。目的によって使い分けるなど工夫すると、より快適さを感じられるでしょう。

 

◎室内側にコーティングした場合…結露がしにくい。日射熱を取り入れながら室内の熱をしっかり閉じ込めるので断熱効果も得やすい。

◎室外側にコーティングした場合…太陽光を反射するため、遮熱効果が得やすい。

 

■Low-Eトリプルガラス

Low-Eトリプルガラスは、その名の通り3枚のガラスで構成されたもの。2枚ペアガラスに比べ、中空層が2つ設けられているので、より一層の断熱効果があります。

こちらもLow-E膜をガラスに施しており、断熱・遮熱性能が高い窓です。

 

■フレームは樹脂で断熱性アップ

窓の断熱リフォームで採用されるものは、ほとんどが樹脂フレーム。

一般家庭に多いアルミサッシに比べて熱が伝わりにくいという特性があるため、近年、日本でも普及率が高まっています。

また、アルミサッシに比べると気密性も高いため、外気の影響を受けにくいのも魅力の1つ。防音効果も期待できます。

 

 

窓の断熱リフォームの方法

窓の断熱リフォームで快適な室内環境を実現しよう!窓断熱をするメリットは?補助金や注意点も徹底解説

窓の断熱リフォームをしたい場合、一体どのような方法があるのでしょうか。代表的な窓断熱リフォームの方法についてご紹介します。

【窓ガラス・サッシを入れ替える】

窓ガラスとサッシをすべて交換する方法や、ガラスだけサッシだけをそれぞれ単体で交換する方法があります。

サッシを交換する場合は、既存のサッシのうえから被せる「カバー工法」と既存サッシを外して新たなものに付け替える「はつり工法」の2つがあります。サッシが傷んでいなければ、カバー工法の方が少し費用を抑えられるでしょう。

 

【既存窓に内窓を取り付ける】

最も手軽なのが既存窓に内窓を取り付けるという方法。

今ある窓の内側にもう1つ窓を取り付けるようなイメージです。断熱効果だけでなく防音効果も期待できます。

ただし、窓がもう1つ室内側に増えるため、見た目の印象が変わってしまうのが難点。たとえば窓枠に小物を飾っていたものが飾れなくなるなど、なんとなく印象が変わってしまうこともあるでしょう。

また、窓が二重になるので開け閉めや掃除の手間が増えてしまうのもデメリットかもしれません。

窓の断熱リフォームは補助金利用でお得に!

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窓の断熱リフォームは、補助金が使えることがあります。

一定の断熱改修基準を満たすものであることが条件で、内窓の設置や断熱性の高い窓の設置が求められます。

工事内容に応じて異なりますが、1戸あたり最大200万円の補助金が出ることも。さらに国の補助金とは別に、各自治体で利用できる補助金等もあるので、積極的に活用するといいでしょう。

 

ただし、申請時期と工事完了期日には注意が必要です。国の予算に到達次第、締め切られてしまうこともあるのでスケジュールには気を付けながらリフォームを検討すると安心です。

 

◆先進的窓リノベ2024

https://window-renovation2024.env.go.jp/about/

 

窓の断熱リフォームをする際の注意点

窓の断熱リフォームで快適な室内環境を実現しよう!窓断熱をするメリットは?補助金や注意点も徹底解説

窓の断熱リフォームを検討する際は窓だけでなく、壁や床などの断熱についても見直すことが肝心です。

というのも、窓だけ断熱リフォームをしても他の箇所から熱が逃げてしまうと、結果的に快適さを実感することができないからです。

 

せっかくお金と時間をかけて検討するのであれば、それ相応の効果を感じたいですよね。窓だけでなく気になる箇所がある場合は、一緒にリフォームを検討するといいかもしれません。

窓の断熱リフォームでより快適な室内環境を手に入れよう

窓の断熱リフォームで快適な室内環境を実現しよう!窓断熱をするメリットは?補助金や注意点も徹底解説

窓の断熱リフォームを行って1年中快適な室温を保つことができれば、家族の健康はもちろんのこと、電気代の節約にもなるので嬉しいことがいっぱいです。

窓の断熱リフォームは、リフォーム箇所や工法・採用するガラスやサッシの種類によって費用が大きく異なります。

専門スタッフと相談しながら、より良い室内空間にするためにどのようなリフォームが必要かよく検討するといいでしょう。

 

私たち無添加計画では、窓の断熱だけでなく、気流止めや断熱材などお家全体の断熱性・気密性を考えたプランをご提案しています。どの部分にどの程度の施工をすれば快適になるのか、知識豊富なスタッフが丁寧に説明しますので、断熱リフォームにご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。