断熱材のリフォーム

断熱材のリフォームとは、お住まいの家の断熱材を入れ替え、もしくは新たに断熱材を施工し、冬暖かく夏涼しい快適な家に生まれ変わらせるリフォームのことです。

断熱材の施工は主に下記の部分となります。

• 壁の内側＝内断熱
• 壁の外側＝外断熱
• 床下＝床断熱、または基礎の内側か外側＝基礎断熱
• 屋根＝屋根勾配に沿って断熱、または天井裏に断熱

断熱材の入れ替えや追加が必要な箇所は、それぞれの家により異なります。

家によっては、断熱材を施工するよりも、窓の断熱リフォームを優先した方が良い場合もあります。

せっかく断熱材を追加しても窓の断熱性能が低いままであれば、窓から冷気や熱気が入り込み、冷暖房機器の効率も悪くなり、夏涼しく冬暖かい家になりません。

また、断熱材や窓のリフォームではなく、壁内の空気の流れを止める気流止めをすれば十分涼しく暖かい家になる場合もあります。

つまり、単純に断熱材を入れれば涼しく暖かい家になる、という訳ではないのです。

どの部分にどの程度の、どんな施工をすれば快適な家になるのか、優先順位を考慮しながら施工する必要があります。

例えば、イラストのように長袖と半ズボンの人が冬の時期、寒がっていたとします。

A：ダウンジャケットを着る

B：長ズボンを履く

寒さをしのぐためには、あなたならどちらを選びますか？

例えば、イラストのように長袖と半ズボンの人が冬の時期、寒がっていたとします。

A：ダウンジャケットを羽織る

B：長ズボンを履く

寒さをしのぐために、あなたならどちらを選びますか？

寒いのであれば、まずは長ズボンを履かせると思います。

そして、それでも寒ければ次にダウンジャケットを羽織る、という順番となります。

これを住宅に置き換えると、

A：ダウンジャケットを羽織る＝断熱材リフォーム

B：長ズボンを履く＝窓の断熱リフォーム

となります。

つまり、ある程度の断熱材効果がある家に、さらに断熱材を追加して、本来であれば優先度の高い窓の断熱化をしない、ということと同じです。

これでは家の中は寒いままなので、リフォームをした効果がほとんどありません。

これは施工者側も、涼しく暖かい家にする＝断熱材を追加する、と単純に考え、お客様に誤った提案してしまうことも多々あります。

無添加計画では、どの部分にどの程度の、どんな施工をすれば涼しく暖かい家になるのか、リフォームの優先順位を考慮したご提案をしています。

壁内、屋根、床下の断熱には、多機能性を持ち合わせた「セルローズファイバー」を推奨しています。

断熱性能はもちろん、調湿、防音、防虫、防カビ、防火性能にも優れたセルローズファイバー。

天然の木質繊維系断熱材で、米新聞紙の古紙を原材料としているため製造エネルギーが低く、建替え時などに断熱材として再利用も可能です。

日本で多く使用されているグラスウールは価格が安いというメリットがありますが、充填率が低く密度も小さいことが多いことから実際の断熱性能が大きく低下してしまいます。施工過程でどうしても隙間ができてしまいがちなグラスウールと比べ、セルローズファイバーは壁の中に高密度に隙間なく埋め込まれるので、断熱材としての機能を100％発揮できることも魅力のひとつです。

近年では、日本での知名度も上がっていますが、アメリカではシェアNo.1の断熱材として広く知られています。高気密で防音性能が高いため、空港周辺の住宅でよく使われています。

また、外断熱材には低コストで断熱性、耐久性に優れた、発泡プラスチック系の「EPSボード」を推奨。

外壁仕上げ材である遮熱塗料「セレクトリフレックス」を併用することにより、更なる断熱性能の向上も可能です。