「可変性のある家づくり」って?

今話題の「可変性のある家づくり」って何?ずっと快適な暮らしができる間取りのポイントとは?

可変性のある家づくりとは、家族構成の変化・ライフスタイルの変化に合わせて間取りなどを自由に変えていける家づくりのこと。

もともと、あまり壁を作らない構造にすることでその時々によって使いやすい間取りに変えることができます。

 

【なぜ可変性のある家づくりが注目されているの?】

これまで日本の家づくりというのは、「スクラップ&ビルド」と言って、住みにくくなったら解体してまた建てる…というようなスタイルでした。

しかし、SDGSやカーボンニュートラルなど環境を配慮した取り組みに注目が集まっている今、このような「建てて壊す」というスタイルではなく、欧米のように一度建てた家をずっと長く使っていくという方向性にシフトし始めたのです。

 

貴重な資源を有効に使うという意味からも、長く快適に暮らせる可変性のある家づくりを目指しましょう。

 

可変性のある家づくりの4つのポイント

今話題の「可変性のある家づくり」って何?ずっと快適な暮らしができる間取りのポイントとは?

では具体的にどのような家づくりをしたら「可変性」を保てるのでしょうか?

以下の4つのポイントについてご紹介します。

 

ポイント1.なるべくオープンな間取りにする

まず可変性のある家づくりにするためには、可能な限り壁や柱を少なくし、オープンな間取りにすることが大切です。

 

具体的に言うと、壁で区切った「個室」を少なくすること。

テレワークやオンライン授業など子供から大人まで自宅で作業をする時間が増えたため、個室の重要性を感じている方も多いと思いますが、完全なる「個室」にしてしまうと、将来的に家族の人数が増えたり減ったりしたときに対応しづらくなってしまいます。

 

もともとオープンな間取りであれば、そこに家具やパーテーションを置いて仕切ることも可能。家族構成に合わせて部屋を増やしたり減らしたりできるので、柔軟に対応できますよ。

ポイント2.可動式の家具や間仕切りを使う

オープンな間取りにしても、子供の成長とともに1つの部屋を2つに分けたいといったケースも出てきますよね。

そんなときは、可動式の間仕切りを使いましょう。

 

たとえば、子供部屋の場合。

可動式の間仕切りを設ければ、子供が将来個室を持ちたいときにも簡単に仕切ることが可能です。

小さいときは姉妹・兄弟で1部屋を共有し、大きくなったらそれぞれに個室を与えることもできるでしょう。

 

また、背の高い家具を間仕切りとして使うのもおすすめです。

棚を壁付けで配置するのではなく、部屋の中央に置くことで間仕切りとしての役割を担ってくれます。

天井まである背の高い棚は、動かすのが大変ですからキャスター付きにしておくと必要に応じて移動しやすいでしょう。

ポイント3.部屋の用途を固定化しない

家づくりをする段階から、ここは寝室、ここは子供部屋…というように、部屋の用途を固定化すると後々使いにくくなってしまいます。

特に子供部屋は、個室が必要な時期がほんの数年ですから、子供部屋として家づくりを進めてしまうと、将来的に使い勝手が悪くなることも。

 

あえて部屋の用途を固定化せず、その時々に合わせてフレキシブルに変化できるような間取りにすることも可変性のある家づくりのポイントですよ。

 

ポイント4.シンプルな内装、間取りにする

家づくりをする際に、多くの人が重要視するデザイン性。

雑誌やSNSで見た写真を参考に、イメージを膨らませながら検討すると思います。

そんなときも、可能な限りシンプルなデザインにしたほうが飽きが来ず、長く使うことができますよ。

 

たとえば、アーチ型の天井はかわいくおしゃれな印象を与えますが、使う人を選んでしまいますよね。

また、ピンクやブルーのアクセントカラーの壁も素敵ですが、真っ白な壁のほうが使う人の性別・年齢を問わないでしょう。

 

シンプルすぎて物足りないという場合は、カーテンやソファ、ラグなど面積の広い家具でアクセントを加えてみてはいかがでしょうか。

 

可変性のある家づくりをする際の注意点

今話題の「可変性のある家づくり」って何?ずっと快適な暮らしができる間取りのポイントとは?

可変性のある家づくりをする際は以下の点に注意しましょう。

様々な工夫を凝らしながら、理想の家づくりを実現させてくださいね。

 

【間仕切りをしても十分な広さが確保できるか】

将来的に、間仕切りをして1部屋を2部屋に分けられるようにしたい場合、分けたときも十分な広さが確保できるかについてはしっかり考えておきましょう。

子供部屋の場合なら、それぞれの部屋に必要なベッド、デスク、収納が置けるかどうかもきちんと考えて設計してもらうようにしてくださいね。

【電気配線の計画は問題ないか】

広々とした部屋を間仕切りした場合に、電気配線や照明の計画に問題はないかも確認しなければなりません。

部屋を区切ったはいいけれど、コンセントがない、照明がつけられない…なんてことがあると意味がありません。

 

プランの段階から、可変性のある家づくりをしたい旨を伝え、電気配線などについてあらかじめ確認しておくといいかもしれませんね。

可変性のある家づくりで将来も安心な住まい計画を

今話題の「可変性のある家づくり」って何?ずっと快適な暮らしができる間取りのポイントとは?

シンプルで飽きが来ず、ずっと何世代にわたっても住み続けられる家。

それは本当の意味での快適さ、豊かさをもたらしてくれる気がしますよね。

 

そして長く住み続けられる家に必要なのは、可変性のある間取りだけでなく耐久性や快適さも重要です。

 

私たち無添加計画では、誰もが長く安心して快適に暮らせるよう、耐久性・安全性に富んだ無垢材や漆喰といった自然素材を採用した家づくりをしています。

また、暑さや寒さといった不快さも解消する高気密・高断熱な家づくりも推奨。

 

これから先の未来、子供たちのためにも「負の遺産」を残さないよう、ただ家を建てるのではなく、ずっと安心して住み続けられる家づくりをしてみませんか?

新築だけでなく中古リノベーションなども承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。