自然素材100％の「スペイン漆喰」

ここ数年、食事や運動に気を遣う人が多くなり、「健康ブーム」が来ていますよね。

そんななか、いま改めて注目されているのが住宅環境。

おうちで過ごす時間が増えたからこそ、快適な暮らしを手に入れたいと思う人が増加しているんです。

特に注目を集めているのが、壁材として使用する漆喰。

「お部屋の空気をキレイにしたい！」

「落ち着きのあるおしゃれな壁にしたい！」

など、需要が高まっているんです。

漆喰にも様々な種類がありますが、今回ご紹介するのは「スペイン漆喰」。

スペイン漆喰とは、その名の通りスペイン産の石灰を主成分とした100％自然素材由来の塗り壁材のことです。

ヨーロッパの地中海地方で見られる美しい白い壁の建物も、このスペイン漆喰が使われているんですよ。

そんなスペイン漆喰は、ヨーロッパのみならず、日本の気候風土にも合った塗り壁材。

デザインはもちろんのこと、機能性にも優れているんです。

そこで今回は、スペイン漆喰の魅力について詳しくご紹介します。

スペイン漆喰は、「呼吸する壁」と呼ばれているほど、他の漆喰に比べて調湿効果が優れています。

日本の夏は、高温多湿と言われており、湿気のせいで室内がジメジメと湿っているのが気になりますよね。

そんなストレスも、スペイン漆喰の塗り壁なら安心！

スペイン漆喰が、空気中の水分をしっかり吸収し、適度な湿度に保ってくれるため、お部屋の中で感じる不快な湿気もスッキリ。

湿気による床のべたつきも軽減してくれるんです。

ちなみに冬はどうなのか？…というと、夏とは逆で、スペイン漆喰が水分を排出してくれるため、カラカラの冬の室内も快適に過ごすことができます。

乾燥で肌がガサガサする…

喉が痛い…などといった不快な症状も感じにくくなりますので、リビングだけでなく、寝室や子供部屋にもおすすめです。

気密性の高い住宅は、結露によるカビ・ダニの発生に悩まされてしまいがち。

気が付くと、壁に真っ黒なカビが生えていた…！なんてことも。

きちんと掃除をしていても、空気中に漂うカビ菌は、湿度が高い環境だとすぐに繁殖してしまうため、注意が必要です。

そしてカビだけでなく、湿度が高い環境ではダニも繁殖しやすくなります。

カビやダニが繁殖した家で過ごすと、家そのものが腐食しやすくなり、家の寿命を短くしてしまう原因に。

また、アレルギー性鼻炎やシックハウス症候群など健康に害を与えることもあるんです。

スペイン漆喰なら、他の漆喰に比べて吸放湿効果が高いため、結露を防ぎ、カビ・ダニの繁殖を防いでくれます。

また、スペイン漆喰の壁は、強アルカリ性に優れているため、殺菌作用も高いんです。これにより、カビやダニが生息しにくい環境を保つことができるんですよ。

スペイン漆喰には、細かい気孔がたくさん開いています。

無数の気孔が空気の層となるため、室外の気温に影響されにくいというメリットも。つまり、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができるというわけです。

寒い家や暑い家は、室内を快適な温度に保つために、冷暖房を使いますよね。

最近はこれに加えて除湿器・加湿器を使う方もいるでしょう。

一年を通して、これらの家電に頼れば、それだけ電気代も上がってしまいます。当然、家計の負担になってしまいますよね。

スペイン漆喰を壁材に使えば、このような“家電に頼らない暮らし”を実現することができます。

省エネ効果はもちろん、家計にもやさしいというわけです。

小さな子供がいるご家庭で、よくあるのが壁の汚れ。

うっかり飲み物をこぼしてしまったり、落書きをされてしまったり。

せっかくきれいな真っ白の壁が台無しになってしまうのでは？と心配になりますよね。

スペイン漆喰は一般的な壁紙と異なり、自浄作用があるため、多少の汚れであれば、時間の経過とともに薄くなっていきます。

壁紙だと、汚れが落ちないときは剥がして新たなものを貼り直さなければなりませんが、スペイン漆喰であれば、頑固な汚れもサンドペーパーを使って落とすということも可能です。

また、一般的な壁紙だと、静電気を発生させてホコリやゴミを吸着させてしまいますが、スペイン漆喰は主原料が石灰なので、静電気を発生させる心配もありません。

時間が経過しても、比較的きれいな状態をキープすることができるのもスペイン漆喰の魅力でもあります。

私たちの生活には、洋服や洗剤など多くのものに化学物質が含まれています。

家の中でも壁や床の塗料や接着剤に含まれていることが多いんです。

これらの化学物質が発散する有害なガスは、私たちの人体に様々な影響を及ぼします。

いわゆる「シックハウス症候群」もその1つ。

皮膚や目、のどの痛みやかゆみ、頭痛などの症状を引き起こします。

目に見えないからこそ、怖いですよね。

スペイン漆喰は、このシックハウス症候群の原因となる化学物質が一切含まれていません。

さらにそれだけでなく、スペイン漆喰には、室内の有害物質を吸収し、分解する働きもあるため、家の中の環境が安心・安全なものになるんです。

様々なウイルスやアレルギーに悩まされる今だからこそ、このように自然由来の建材を使った家づくりが求められるのかもしれません。

スペイン漆喰は、嫌なニオイを吸着し、脱臭する効果もあります。

家のニオイは、住んでいる自分たちではなかなか気がつかないもの。

急な来客があっても、その家特有のニオイを感じさせる心配がありません。

スペイン漆喰は、強アルカリ性のため、特に酸性のニオイに効果的と言われています。

酸性のニオイと言えば、人の汗やキッチン周りから発せられる生ごみ臭。これらの嫌なニオイも分解し、消臭してくれるなんて嬉しい限りですね。

嫌なニオイを誤魔化すために芳香剤をたくさん置くなんてことも、もうしなくて良いんですよ。

スペイン漆喰は、樹脂やセメントなどを一切含んでいないため、再利用することが可能。

また、将来家を建て替えることになったとしても、自然由来の成分なので焼却したときに有害な物質を排出することがありません。

スペイン漆喰は、人にやさしいだけでなく、地球環境にもやさしいんですね。

魅力いっぱいのスペイン漆喰ですが、家づくりで使う際の注意点もあります。

壁材を選ぶ際の参考にしてみてください。

たかが壁材と思っていても、これだけ私たちの暮らしにメリットがたくさんあると思うと、スペイン漆喰の壁に憧れてしまいますよね。

私たち無添加計画では、家のデザインだけでなく、快適な暮らしができるよう、使う建材1つ1つにこだわっています。スペイン漆喰もその1つです。

色柄のバリエーションが多い壁紙（クロス）とはまた違ったスペイン漆喰の良さを知り、そこに住まう家族みんなが健康である家づくりをしたいと思っています。

皆さんもぜひ、注文住宅を建てる際は、「自然素材」を使った家づくりを考えてみてくださいね。