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家のこと(新築)
2021.12.07. TUE
耐久性が高い屋根材「陶器瓦」と「ガルバリウム鋼板」
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屋根材に求められる重要な役割とは?
家を雨風から守ってくれる屋根。
屋根というと、家の外観を印象付ける大きなものですが、デザイン性だけでなく、機能性やメンテナンスといった側面からも慎重に選びたいものですね。
屋根に求められる役割は、主に以下のとおりです。
・雨風から家を守る
・日射しから家を守る
・台風や地震などの自然災害から家を守る
・火災から家を守る
・温度調節機能
・防音機能
など。
これだけ見ても、私たちが住む家にとって、屋根材とはいかに重要なものか?ということが分かると思います。
今回は、そんな屋根材の中で、私たち無添加計画がおすすめしている「陶器瓦」と「ガルバリウム鋼板」の2つについてご紹介します。
おすすめの屋根材①陶器瓦
昔ながらの日本の家の屋根材と言えば、「瓦」ですよね。
機能性やデザイン性の高さから、今もなお多くの人に愛されている屋根材です。
陶器瓦と言うと、和風のお家をイメージする方もいますが、実は意外と種類も豊富で、形によって「和型」「平型」「スパニッシュ型」などから選ぶことができます。
形によって、和風の家だけでなく、洋風デザインの家にも合わせることができるので、幅広いデザインに対応できます。
陶器瓦特有の“高級感”も出るので、家の外観そのものをおしゃれに見せることができるでしょう。
陶器瓦の屋根材のメリット
陶器瓦の屋根材は、主に4つのメリットがあります。
◎耐久性が高い
◎断熱性が高い
◎再塗装の必要がない
◎強度が高い
陶器瓦の最大のメリットは、耐久性の高さ。
良質の粘土を、1,100度以上の高温で焼いて作られているため、耐久性はもちろんですが、環境性にも非常に優れています。
また、金属製の屋根材に比べると「断熱性」が高いのも特徴の1つです。
夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができるので、一年中快適な環境となるでしょう。
陶器瓦の屋根材のデメリット
瓦屋根のデメリットは、主に以下の通りです。
◎他の屋根材に比べて費用が高い
◎他の屋根材に比べて重い
瓦屋根は、他の屋根材に比べると重量があるため、その分建物に負担がかかります。
建物が軽く、屋根が重いとなると、アンバランスな構造になるため、地震によって倒壊するリスクが高くなるとも言われています。
しかし、屋根材の重さを考慮した構造計算(許容応力度計算)を行えば、地震に強い構造で家を建てることができますので、瓦屋根の不安を解消することができるでしょう。
瓦屋根だからといって、安易に耐震性に劣ると考えず、建物本体の構造をしっかりさせることを考えると良いですね。
おすすめの屋根材②ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、“ガルバリウム”という合金でメッキされた鋼板屋根材のこと。
アルミニウムや亜鉛、シリコンなどから成る金属製の屋根材です。
トタン屋根の大きな弱点であった「錆び」を大きく解消し、耐久性を高くしたものです。
陶器瓦と並んで、弊社がおすすめしている屋根材です。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバリウム鋼板のメリットは、
◎耐久性が高い
◎錆びに強い
◎軽い
◎日遮熱反射率が高い
◎防水・防火性が高い
◎デザイン性が高い
など。
ガルバリウム鋼板は、水に強く錆びにくいことから、屋根材として非常に使いやすいというのがメリットです。
外観を損なうことなく、きれいな状態を保ち続けることができます。
また、屋根材そのものが軽いので、建物への負担が少なく、耐震性も高まります。
最近では、エネルギーの自給自足のために、太陽光発電システムの導入を検討している方も多いですよね。
そんな方こそ、ガルバリウム鋼板のような軽い屋根材がおすすめです。
太陽光パネルを取り付けても、屋根材そのものが軽いので、建物への負担も減ります。
加えて、ガルバリウム鋼板は、瓦に比べて太陽光パネルの取付けも簡単なので、太陽光発電システムの導入に相応しい屋根材なのです。
熱反射にも優れているため、夏の強い日射しも安心。屋根材の表面温度が高くなることを抑えてくれるとともに、室内温度の上昇も抑えてくれるんですよ。
ガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウム鋼板のデメリットは以下の4つです。
◎キズに弱い
◎断熱性が低い
◎防音・遮音性が低い
◎施工業者の技術が必要
ガルバリウム鋼板は、薄い金属板金なので、遮音性や断熱性にやや劣ります。
雨音などが心配…という人もいるでしょう。
しかし、天井部分にしっかり断熱材を入れたり、断熱材一体型のガルバリウム鋼板を使用したりするため、音の問題や断熱性能の問題は、気にならないことがほとんどです。
屋根材の賢い選び方
屋根材には、今回ご紹介した陶器瓦やガルバリウム鋼板だけに限らず、様々な種類のものが存在します。
悩んでしまったときは、なにを重視したいのか?以下のポイントをおさえながら、優先順位を決めて選びましょう。
「耐震性」
「耐久性」
「デザイン性」
イメージする理想の外観を手に入れたい!…という場合は、デザイン性を重視しても構いません。
陶器瓦には瓦の良さが。ガルバリウム鋼板には、ガルバリウム鋼板の良さがあるので、好みのデザインを選ぶというのも1つです。
しかし、デザイン性だけでなく、耐久性や耐震性にも注目すべき。
今回ご紹介した2つの屋根材は、どちらも上手く欠点をカバーできれば、耐久性も耐震性もばっちりの屋根材です。
デザインや価格だけでなく、屋根材の性能にこだわって選ぶことも、ぜひ検討してみてくださいね。
屋根材選びも慎重に!
今回ご紹介したように、屋根材選びというのは意外と重要なものです。
価格帯だけで選ぶと、性能面で劣ったり、建物とのバランスが取れなかったりします。
これから長く住み続けることを考えて、初期費用だけに囚われず、その後のメンテナンスなどについてもよく考えて選ぶようにしましょう。
私たち無添加計画での家づくりでは、今回ご紹介した陶器瓦やガルバリウム鋼板を推奨しています。
なるべく長持ちする屋根材を選び、将来的なメンテナンス費用を抑えることで、お施主様の生活がより豊かなものになるようにと考えているからです。
お店には屋根材のサンプルも多数ご用意しております。
お客様と屋根材選びの不安を解消しながら、後悔しない家づくりについて、一緒に考えていきましょう。
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