断熱検査とは

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱検査とは、サーモカメラを活用し、外からは見えない断熱施工の状態を確認する検査です。
断熱性能が高い家と謳っていたとしても、施工が正しくされていなければ性能を十分に発揮することができませんね。

私たち無添加計画では、この断熱検査を全棟実施することを推奨しています。
今回は、
・私たちの家づくりで実際に行っている断熱検査の方法
・検査の目的
・家の断熱性能を高めるメリット
などについてご紹介します。

断熱検査を行う目的

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱検査を行う目的は、主に断熱欠損がないか確認するために行います。

◎必要な箇所に断熱施工が施されているか
◎隙間なく断熱材を入れ込んでいるか

などを入居前に確認する目的でも検査を行います。

断熱検査を行うタイミング

私たちが行っている断熱検査のタイミングは、施工完成後に一度行っています。

サーモカメラで撮影を行うと、施工がしっかりされているかどうかがよく分かるようになり、断熱欠損の有無が確認できます。

断熱検査を行う場所は?

心地よさを見える化する「断熱検査」

サーモカメラを用いて撮影する場所は主に以下のような箇所です。

・天井面
・外壁面
・サッシ等 開口部廻りなど
・屋根面(小屋裏、吹き抜けなどがある場合)

検査結果を見れば一目瞭然。
家づくりについて知識のない人であっても、サーモカメラの撮影画像を見れば、断熱施工がしっかりされているかを確認することができるでしょう。

断熱性能が高い家に住むメリット

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱性能が高い家は居心地がいい・住みやすいなど、よく耳にすると思いますが、そうでない家と比べて、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、断熱性能が高い家に住むメリットについてご紹介します。

メリット①健康改善効果がある

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱材がしっかり施されていない家というのは、外気温に左右されやすく、寒いと感じることが多いもの。
家の中でも温度差が生じやすくなるので「ヒートショック」を引き起こす原因になることもあります。

「冷えは万病のもと」ということわざがあるとおり、寒さは人の免疫力にも関わってくるものです。
ヒートショックに限らず、アレルギー疾患や気管支喘息など様々な病気にかかりやすくなるとも言われています。

一方、断熱性能が高い家に住めば、外気温に左右されにくい為、室内温度は常に15℃以上をキープします。
これにより、体調も安定し、各種疾患のリスクを減らすことができるでしょう。

実際に断熱性能の高い家に引っ越した人へ行われた調査によると、引っ越し前と後では、体調の改善がみられたということが判っています。

平均寿命が年々延びている今。
健康で長生きできることが理想ですから、断熱性能を高めることは必要かもしれませんね。

メリット②医療費削減効果がある

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断熱性能の高い家に住むと、健康改善効果がみられるとお伝えしましたが、健康的になれば、当然、医療費削減につながります。

1グレード高い断熱性能の家に引っ越すだけでも、一人当たり年間1万円もの医療費削減になるのだとか。(※)
3人家族の場合、年間3万円、30年で90万円もの削減につながりますから、これはとても大きなメリットと言えるでしょう。
家計の負担がグッと抑えられるので、預貯金を増やすことにもつながりそうですね。

※参考資料:近畿大学建築学部 岩前研究室(https://www.kinki-shasej.org/upload/pdf/kankyou3491.pdf

メリット③一年中快適に暮らせる

断熱性能が高い家というのは、外気温に左右されにくいので、一年中いつでも快適で住み心地が良いんです。
暑すぎず、寒すぎない家というのは、その分、冷暖房に頼り過ぎない暮らしができますから、光熱費の節約にもなるでしょう。

メリット④結露による家の劣化を防げる

室温と外気温との差が大きくなればなるほど、結露現象が起こりやすくなりますよね。
ポタポタと窓に溜まった雫が垂れて、カビが発生することもあります。

カビというのは、目に見えている部分だけではなく、壁の奥深いところにまで根を張っている場合があります。
また、カビが増えると、「ダニ」の発生も許してしまうことも…。
そうなると、どんどん家が腐食し、劣化を早めてしまうでしょう。

家を建てるというのは非常に大きな買い物です。
そう何度も建てたり壊したりしなくても良いように、耐久性の高い家づくりをしたいもの。
そのためには、断熱性能を高め、結露やカビによる劣化を防ぐことが大切と言えるでしょう。

断熱検査で家の心地良さを「見える化」しよう

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱性能が高い家は、様々なメリットがあります。
しかし、施工不良や断熱欠損があると、せっかく性能の良い断熱材を採用しても、その成果を発揮することができません。

目に見えない部分だからこそ、入居前に「断熱検査」を行い、サーモカメラを使って、家の心地良さを”感覚”ではなく、視覚的にとらえることが大切なのです。

私たち無添加計画では、この断熱検査を全棟で実施することを推奨しています。
断熱性能の高さを実体のあるものとして示すことで、より安心できる環境を提供したいと考えているからです。
これから家を建てようと検討される方は、ぜひ私たちと一緒に本当に安心できる家づくりをしましょう。