木にも人にもやさしい自然派ワックス「キヌカ」

キヌカは、他の自然塗料材に比べ、乾燥時間が圧倒的に少ないのが魅力。
もちろん、完全に乾くまでには多少かかりますが、2～4時間も経てば、指で触ってもサラサラな状態になるでしょう。
塗り直しをしたいときも、乾燥時間が少ない方が手軽にできるので便利ですよね。

キヌカは、ワックスそのものに色がついていないので、無垢材本来の木目の美しさを楽しむことができます。
自然な形で木の良さを引き出し、木材を保護することができるというのは、キヌカならではの魅力です。
また、浸透性が高く、木に馴染みやすいので、木目が際立って見えます。

キヌカは主剤100％で、溶剤を一切使用していないので、塗っている時から臭いが全くしません。
そのため、作業中の換気が不要です。
もちろん、塗った後も臭いが残る心配がないので安心して使うことができます。

人の肌への刺激は、蒸留水と同じくらい安全であると言われているのもキヌカの魅力です。
人肌へのパッチテストを行い、皮膚への安全性も確認していますから、安心して使うことができるんです。
特にアレルギーのある方や赤ちゃんがいるご家庭におすすめしています。

主剤100％で粘性が少ないキヌカは、サラッとしたテクスチャーで伸びが良いので、誰にでも扱いやすいんです。
木の材質にもよりますが、1Lでおよそ80㎡も塗ることができるので、非常に経済的です。
また、寒い冬の時期でも塗料そのものが固まることがないので、一年中作業することができます。
いつでも気になったときに塗り直しをすることができるのは嬉しいですね。

一般的によく使用されている亜麻仁油や桐油は、自動酸化しやすいため、塗り終わった後の布やボトルをしっかり洗わないと、自然発火することがあります。
ときには火事の原因になることもあり、危険ですよね。
一方、キヌカは、自然発火の危険性がないため、安心して使うことができます。
ただし、直接加熱すれば発火することはありますから、必ず使用した布や容器はしっかり洗っておきましょう。
また、残ったキヌカは、キャップをしっかり閉めて日の当たらない場所へ保管しておくようにしましょう。

自然塗料と言うと、全て「安心・安全」と思われがちですが、ものによっては、自然塗料と謳っている商品であっても、乾燥する段階でホルムアルデヒドなどの有害物質を発生させてしまうことがあります。

しかし、キヌカは、ホルムアルデヒドなどの化学物質の放散量が非常に少ないため、体に害を及ぼす危険がありません。
実際にVOC測定をしたところ、全て下限値以下の結果が出ています。
心から安心して使えるのは、キヌカの最大の魅力と言えるでしょう。

ハケやパイル地のタオルなどを使ってキヌカを塗ると、塗り過ぎてしまうことがあります。
塗る際は、専用の布か日本手ぬぐいを使って、薄く擦り込むようなイメージで塗りましょう。
一度塗りだけで大丈夫です。
二度塗りなど、塗り過ぎてしまうとべたつきの原因になるほか、完全に乾くまでに時間がかかってしまうので注意してくださいね。

基本的に無塗装の無垢材であればどの木材でも使用可能ですが、初めて使用する場合は、木板などのサンプルで試し塗りをし、乾燥時間などを確かめてみてください。

キヌカは、乾燥する時間が短い塗料ですが、完全に内側まで乾くまでには約1ヶ月はかかると言われています。
完全に乾燥していないうちに、段ボールや新聞紙を置きっぱなしにすると、キヌカが戻ってしまい、段ボールなどに染み込んでしまう可能性もあるため注意しましょう。