仕 様
家のこと（新築）
2021.12.09. THU
音量を見える化する「防音性能検査」
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家の防音性能とは？
断熱性や気密性など、最近の家づくりは、性能の高さが求められていますよね。
家で過ごす時間がより快適でリラックスした空間になるよう、様々な工夫がされています。
今回のお話は、防音性能について。
特にピアノを弾くわけでもないし、大音量で音楽を聴くわけでもない…。
そんな人にとって、家の防音性能を高める必要性はあるのか気になりますよね。
“音”というのは、ピアノ
家のある場所によっては、人通りの多い場所だったり、線路の近くだったり、自動車の交通量が多い場所だったりしますよね。
日中はさほど気にならなくても、夜間は気になってしまうという人も多いでしょう。
そんな暮らしていくうえでの「音」に関する問題。
皆さんの家は、しっかり防音対策をしていますか？
防音性能の高さというのは、暮らしやすさに直結します。
私たち無添加計画では、家づくりの際に、お施主様が安心して暮らせるよう、防音性能検査を実施しています。
防音性能の高い家に住むメリットは何か？
また、防音性能を測定する方法などについて今回は詳しくご紹介します。
音楽だけに限りませんし、自分の家から発するものだけでなく、周りの環境から発する音もあります。
いい音もあれば、不快な音もあるでしょうし、普段は気にならない音でも、状況によっては「不快な音」に変化することもあるでしょう。
つまり、家を本当に心落ち着く環境にするためには「防音性能」を高めることが、とても重要なことなんです。
今回は、家の防音性能を高めるメリットや、防音性能を測定する方法についてご紹介します。
家の防音性能を高める3つのメリット
家の防音性能を高めることは、様々なストレスを軽減することでもありますよね。
具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット①近隣トラブルを防げる
家の防音性が低いことで、近隣トラブルに発展するケースはよくあります。
たとえば、
・子どもや赤ちゃんの声
・ペットの鳴き声
・テレビや音楽の音
・掃除機などの家電製品の音
・家族の話し声
・ピアノなどの楽器音
など。
意外と普段から発している何気ない音も、聞く人によっては「騒音」となってしまうため、注意が必要です。
しかし、最低限の気遣いはできても、赤ちゃんやペットに「静かにしなさい」とは言い難いですよね。
防音性能の高い家に住めば、外部への音漏れの心配がなく、必要以上に気を遣うことはありません。
ご近所づきあいも良好。お互いに快適に暮らすことができるでしょう。
メリット②外部からの騒音ストレスを軽減できる
冒頭でも触れましたが、電車や自動車の音、通行人の話し声など様々な外部からの“騒音”も積み重なれば大きなストレスになりますよね。
特に夜間は、シーンと静まり返っていますから、外部からの騒音が気になって眠れない…という方もいるかもしれません。
ひどい場合は、睡眠障害が起きたり、それによる体調不良を起こしたりすることもあります。
防音性能を高めることは、家族みんなの健康にもつながりますよ。
メリット③プライバシーを守れる
防音性能が低いと、家族の会話や電話の話し声も外に漏れ出てしまうことがあります。
会話の内容によっては、プライバシーにかかわることもあるでしょう。
場合によっては、個人情報流出の危険や近所の噂話のネタになってしまうことも…。
そんな何気ない家族間の会話も、気にせず楽しくするためには、高い防音性が必要と言えるでしょう。
家の防音性能をチェックする方法は？
家の防音性能を確かめるためには、高機能騒音機を用いて測定します。
測定方法は以下のとおりです。
測定方法
同じ条件で発生する音を「屋外」と「室内」で計測します。
「屋外」と「室内」で表示された結果を見て、どれだけ防音効果があるのかを検査します。
私たち無添加計画では、この一連の検査を、引き渡し時にお施主様と一緒に確認し、説明していきます。
数値化されることで、非常に分かりやすく防音効果を感じてもらえると思いますよ。
ちなみに、弊社ではセルローズファイバーという吸音効果の高い内断熱材を使用しており、一定の防音効果が得られます。
ただし、玄関や開口部など極端な場所や家具から伝わる振動音全てを防音することはできませんので、覚えておきましょう。
音量（デシベル）の定義とは？
騒音計で音の検査をすると、表示されるのが「○○デシベル」という数値。
この数値を見ただけでは、それが大きな音なのか、そうでないのか、あまりピンとこない方もいるでしょう。
音の大きさや電波の強さを表す際に使われるのが「デシベル（dB）」。
以下に身近な音の例とデシベルの関係についてご紹介します。
120dB / 飛行機のエンジン音
110dB / 車の警笛・ピアノ
100dB / 電車が通る時のガード下
90dB / 騒々しい工場の中・カラオケ
80dB / 電車の車内
70dB / 騒々しい事務所・電話のベル
60dB / 普通会話・静かな乗用車
50dB / 静かな事務所・エアコン（室外機）
40dB / 図書館・市街地の深夜
30dB / ささやき声・郊外の深夜
20dB / 木葉のふれあう音・置時計の秒針
音量デシベルの定義
基準となる音圧は通常人の耳に聞こえる最小音の2×10-5N/ｍ2と比較してどの程度大きいという表現です。
音量（dB）＝20×log（対象の音圧/基準音圧）
上記でわかるとおり、数値が高ければそれだけ、人は「不快だ」と感じる音になっていきます。
音の感じ方には個人差がありますが、一般的には50デシベルくらいになると少し気になる程度に、60デシベル以上になると「うるさい」と感じる音なのだそうです。
ちなみに人の話し声は、ひそひそ声だと40デシベルくらいで、普通の音量で話すと60デシベルくらいにはなるといいます。
特に睡眠時は、40デシベル以下という数値が求められますから、家づくりの際は、寝室周りの環境を整えることが必要ですね。
暮らしやすさのための「防音性能」
生活における様々な騒音問題を防ぐためには、防音性能を高めた家づくりをすることが大切です。
せっかく家を建てたのに、周囲の音が気になって落ち着いて暮らすことができなかったり、騒音トラブルで近隣住民からクレームが来てしまったりしてはもったいないですよね。
防音対策をするには、家のサッシや窓、断熱材や遮音シートなど設備そのものをしっかり見直すことはもちろんですが、それだけでなく、普段からの気配りも必要です。
家族内であっても、お互いのことを尊重し合い、特に夜間の生活音に関しては、注意しましょう。
私たち無添加計画では、今回ご紹介した防音性能検査を全棟で行うことを推奨しています。
実際にお施主様の前で検査を行いますので、ご自身の目で見て確かめてもらうことができます。
これなら入居後の不安も解消することができますよね。
意外と気が付かない「音」の問題。
二世帯住宅を建てる方も増えていますから、暮らしやすさを手に入れるためにも、防音性能を高めた家づくりをしていきましょう。
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