家のこと(新築)
2022.1.24. MON
ヒートショックを防ぐ!高気密・高断熱の家づくりのメリット
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ヒートショックとは?
ヒートショックとは、部屋と部屋との急激な温度差によって起こる心臓発作や脳卒中などの健康被害のこと。
実はヒートショックで亡くなる人は、交通事故で亡くなる人のおよそ2.4倍にも上ると言われており、非常に大きな問題となっているんです。
特に寒い冬の時期に多発する傾向がみられるため、注意が必要です。
ヒートショックが起こるメカニズム
暖かいリビングから寒い浴室に移動するとき、私たちの体は、血管を細くして血液の量を減らし、体の熱を外に逃がさないよう調節しようとします。
血管が細くなるということは、血液の流れも悪くなるため、血圧が急上昇します。
ところが、今度、入浴の際に熱いお湯に浸かることで血管が拡張し、血圧が急激に低下してしまうのです。
このような血圧の急激な変化は、私たちの体に大きな負担をかけます。
そして、心筋梗塞や脳梗塞などが起こり、最悪の場合、死に至る危険があるのです。
ヒートショックを起こしやすい人とは?
ヒートショックが起こりやすいのは、主に65歳以上の高齢者や高血圧・糖尿病・不整脈などの持病を持った人だと言われています。
特に75歳以上の人に多くみられ、時には入浴中にふらつき、意識を失って転倒して、そのまま溺死してしまうこともあるのだそうです。
では、若い人ならヒートショックが起こらないのか?…というと、そうとは言い切れません。
若い人でも、もともと心臓に持病がある人や、飲酒後など血圧が急激に上昇しやすい状況下では、ヒートショックが起こりうると言われています。
ヒートショックを起こしやすい場所とは?
ヒートショックが起こりやすい場所は、以下のとおりです。
・トイレ
・洗面所
・浴室や脱衣室
・玄関や廊下
など。
なぜこのような場所で、ヒートショックが起こるのかというと、これらの場所は、家の北側=陽の当たらない場所に位置していることが多いからです。
陽が当たらないということは、寒い冬であれば特に冷え込んでしまいますよね。
暖房のきいた暖かいリビングから、急激に室温が低いトイレや浴室に出ることで、ヒートショックが起こってしまうのです。
家の中でも、部屋と部屋の温度差がある…と感じる人は、ヒートショックに十分注意しましょう。
ヒートショック対策に「高気密・高断熱」の家づくり
ヒートショックを予防するには、部屋と部屋の温度差をなくすことが大切です。
それには、「高気密・高断熱」の家づくりが欠かせません。
【なぜ高気密・高断熱の家だとヒートショックが防げるの?】
高断熱の家というのは、外気温に左右されないため、室内温度を一年中15℃以上にキープすることができます。
そして、その熱を外に逃がさない(または入れない)ため、なるべく隙間をつくらないよう工夫された家が「高気密な家」ということです。
つまり、『外からの冷気が伝わらず、室内の熱を逃がさない』ことで、家全体の温かさを保ち、ヒートショックを防ぐという効果があるのです。
加えて、高気密・高断熱の家であれば、冷暖房に頼りすぎることなく快適な暮らしが実現できるので、より居心地の良さを感じることでしょう。
これから家づくりをしようと検討している方は、ヒートショック対策としても有効な「高気密・高断熱な家づくり」に注目してみて下さい。
◆断熱工法にこだわった家づくり
断熱工法には、大きく分け「内断熱」と「外断熱」があります。
◎「内断熱」とは…
建物の内側(柱と柱の間)に断熱が施されていること。
吸放湿効果や防音効果などがあります。
◎「外断熱」とは…
外断熱とは、建物の外周部を断熱材で包み込み、外側から熱を逃がさないようにする工法のこと。
外気の温度に影響されにくいというメリットがあります。
最近では、上記の断熱工法のそれぞれの長所を活かして、内断熱と外断熱を併用するケースが増えています。
これにより、さらに断熱性能がアップ。
また、使用する断熱材によっては気密性も高くなるので、ひと昔前のような、すきま風が吹くような家づくりではなくなってきているんですよ。
性能が上がることで、暮らしも豊かになるということを知っておくといいかもしれませんね。
◆知っておきたい「UA値」のこと
UA値とは、外皮平均熱貫流率と言って、どれくらい家の外に熱量が逃げやすいのかを表す数値のことです。
住宅の外壁や天井、床などの各部分の熱の損失量を計算し、それを合計したものを外壁面積で割って算出します。
このUA値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくい。つまり、断熱性能に優れた家ということです。
最近ではこのUA値が、断熱性能の高さを示す重要な基準として用いられるようになりました。
本当の高気密・高断熱な家であるかを見極める為にも、UA値について知っておくと安心です。
高気密・高断熱の家はヒートショック対策だけじゃない!
高気密・高断熱な家は、ヒートショック対策だけでなく、他にもたくさんのメリットがあります。
早速ご紹介しましょう。
。
メリット①体の不調が改善される
寒い家というのは、ヒートショックを起こすだけでなく、アレルギー疾患や冷え性など様々な体の不調を引き起こすと言われています。
また、冬であれば、空気が乾燥しやすくなるので、ウイルスに感染しやすい環境をつくってしまうことになりますよね。
つまり、温度が低ければ低いほど、私たちの健康が損なわれるということです。
高断熱の暖かい家であれば、免疫力も上がるため、それだけ丈夫な体をつくることができるでしょう。
加えて、暖かい家の方が体を動かしやすくなるので、運動不足解消にもつながっていきますよね。
ヒートショックとは無縁の家づくりを目指し、体の不調改善に役立てましょう。
メリット②地球環境にも家計にもやさしい
断熱性能を上げた家づくりをすると、その分、建築コストは上がってしまいます。
一見すると、これがデメリットのように感じてしまいますが、実は長期的に見れば、高断熱の家の方が、お得なのです。
高気密・高断熱の家というのは、冷暖房に頼りすぎることがないので、必要以上に電力を使うことがありません。
そのため、電気代を大幅に削減することができるのです。
3人以上の家族の電気代というのは、平均して月々10万円以上かかると言われていますから、少しでも削減できれば、家計の負担を少なくすることができます。
もちろん、エネルギー消費量も低くなるため、地球環境にもやさしいんです。
初期費用はかかっても、最終的にメリットのほうが多いので、たくさんの方に満足してもらえると思いますよ。
メリット③医療費が削減できる
断熱性能の高い家に住むと、ヒートショックはもちろんのこと、様々な体の不調を改善することができます。
そのため、病院にかかる回数も減り、医療費を削減することができるんです。
日本は、高齢化がどんどん進んでいますので、1人1人の健康を維持することが大切なのかもしれませんね。
メリット④音ストレスから解放される
高気密・高断熱の家というのは、しっかりと断熱材を入れるため、外の音もシャットアウト。
騒音による睡眠障害や集中力の低下が気になる方こそおすすめです。
また、逆に室内の音も外に漏れにくいので、子供のいるご家庭などは、近隣のことを気にせずに元気に過ごしてもらうことができるでしょう。
ヒートショック対策で家族の健康を守ろう
これまで述べてきたように、ヒートショックによる死亡事故は、いまや社会問題となっています。
ヒートショックは、寒い地域だけではなく、どの地域でも起こりうること。
そして、環境によっては若い人であっても起こる可能性があるということを知っておきましょう。
ヒートショックを防ぐには、今回ご紹介したように、高気密・高断熱の家づくりをし、お家の中の温度を常に一定にすることが大切です。
せっかく家を建てるのなら、断熱性能を高め、家族みんなが健康で幸せに暮らせる家づくりが理想ですよね。
私たち無添加計画では、「クアトロ断熱工法」を採用。
内側からも外側からもしっかりと断熱することで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいを実現しています。
住んでみれば、その良さを実感できるはず。
健康で豊かな暮らしのために、「本物の家づくり」を一緒に体感しましょう。
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