家のこと(新築)
2022.1.28. FRI
人生100年の家づくりって何?老後も健康で豊かに暮らすためのポイントは?
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人生100年の家づくりに求められること
日本人は、長寿命と言われており、年々平均寿命が延びていることはご存知ですよね。
2019年の男性の平均寿命は81.41歳、女性の場合は87.45歳となっています。(※)
おそらく今後も、この平均寿命は延びていくでしょう。
しかし、ただ長く生きるだけでは意味がありません。
家族の負担や医療費の負担を軽減するためには、健康的に長く生きることが大切ですよね。
そのために、今求められていることは、心も体も安らげる「本当に良い家づくり」。
いかに心地よく安全に健康的に過ごせるか?
それは、住環境が大きく左右すると言っても過言ではないからです。
では具体的に、どんな家づくりをすれば良いのでしょうか。
今回は、人生100年時代に適した家づくりのポイントをまとめました。
※参考文献:厚生労働省-令和元年簡易生命表の概況より「平均寿命の年次推移」参照(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life19/index.html)
Point①有害物質のない自然素材の家づくり
家=安全で快適な場所…と思っている方も多いと思いますが、実はその「家」が原因で起こる体調不良と言うものが存在します。
その1つが「シックハウス症候群」です。
シックハウス症候群とは、新築住宅やリフォーム直後の住宅に住んだときに起こる健康被害で、目がチカチカしたり、吐き気や倦怠感、頭痛などがしたりする症状のことを言います。
主に合板、壁紙、床材や家具などに使われている接着剤に含まれるホルムアルデビドなど、揮発性の有機化合物を空気と共に吸い込むことで起こると考えられています。
症状がひどいと、シックハウス症候群が原因で、せっかく建てた家に住めなくなってしまう人もいるほどです。
しかし、家を建てるということは、大きな買い物ですから、そう簡単に建て直すことなどできませんよね。
だからこそ、安心安全な家づくりをすることが大切なのです。
【自然素材を使用した安心な家づくり】
合板や集成材、ビニールクロスなどを使用した家づくりは、シックハウス症候群のリスクが高いと言われています。
一方、無垢材や漆喰といった自然素材を使用した家づくりは、健康に害を及ぼす危険がないため、赤ちゃんはもちろん、高齢者にとっても暮らしやすい環境になるのです。
自然素材の家づくりというのは、安心安全なだけでなく、ほかにも調湿効果や断熱効果が高く、耐久性にも優れていることも魅力の1つと言われています。
これからの家づくりは、間取りやデザインだけでなく、使われる建材にもこだわることが大切なのです。
【VOC測定でより安心した家づくり】
シックハウス症候群の原因となる有害な物質は、空気中に含まれているため、当然私たちの目には見えません。
しかし、私たちはこの空気を吸って暮らしていますから、「空気」にこだわることも健康で長生きするコツ。
より安心して暮らすためには、VOC測定と言って、目には見えない空気中に浮遊する有害物質を測定することがおすすめです。
Point②健康を維持する高気密高断熱な家づくり
近年よく耳にする「高気密高断熱な家づくり」。
気密性を高め、断熱性を高めることで、家の中の温度を一定に保つという役割があります。
高気密高断熱な家づくりは、快適であることはもちろん、健康維持にもつながるという効果が期待できるんです。
それは一体なぜなのでしょうか?
以下で詳しくご紹介します。
【高気密高断熱な家づくりはヒートショックを予防する】
高気密高断熱な家は、家全体の温度が一定なので、部屋と部屋との温度差が生じにくいもの。
つまり、家の中での極端な温度変化がないため、ヒートショックを引き起こしにくいのです。
ヒートショック現象とは、家の中での急激な温度差による心臓発作や脳卒中などの健康被害のこと。
実はこのヒートショックが原因で亡くなる人は、交通事故のおよそ2.4倍にも昇ると言われており、現在では大きな社会問題となっています。
家の中でなくなる人がこんなにも多いなんて驚いた方も多いのではないでしょうか。
ヒートショックを予防するためにも、断熱性・気密性を高めて「暖かい家」に住むことが重要なのです。
【高気密高断熱な家づくりは健康維持につながる】
「暖かい家」というのは、外気温に左右されず、室内温度を常に15℃以上をキープすることができるため、冷え性やアレルギー疾患など様々な病気を改善することができます。
特に女性に多い「冷え性」。
冷え症は、リウマチやアレルギー疾患、自律神経失調症など様々な健康被害をもたらします。
健康寿命を延ばすためにも、やはり高気密高断熱な家づくりをすることが必要なのかもしれませんね。
【高断熱な家づくりは医療費削減にもつながる】
高断熱な家づくりをすると、1人当たり年間1万円の医療費削減につながると言われています。
というのも、寒い家に住み続けると基礎代謝が下がり、免疫力も低下するため、様々な疾患にかかりやすくなるからです。
暖かい家づくりというのは、家計の助けにもなるんですね。
Point③老後も暮らしやすいバリアフリーな家づくり
私たちは、歳を重ねるにつれ、筋力が徐々に衰えていくものですよね。
人の筋力は、20代でピークを迎え、60代にもなるとピーク時よりも最大40%も低下すると言われています。
筋力が低下する原因は、
・運動不足によるもの
・加齢によるもの
などが考えられますが、このどちらでも、足元がふらついたり、ちょっとした段差でつまずいて転倒したりすることがあります。
家づくりを考える30~40代では、まだあまりイメージが湧かないかもしれませんが、このような加齢による転倒は家の中でも起こり得ることです。
だからこそ、バリアフリーな家づくりを考えることが大切。
単なるケガも、高齢者にとっては大きな事故です。
これをきっかけに、寝たきりになってしまったり、自信がなくなって行動を制限するようになったりすることもあるそうです。
老後も安心して暮らせる家づくりにするためには、極力段差を少なくすることが求められると言えるでしょう。
バリアフリーな家づくりであれば、介護をする家族もストレスが軽減されるので、家族みんなが笑顔になれるとも言えますね。
ちなみに、冒頭でも少し触れましたが、自然素材の家づくりでは、床材に無垢の木を使用します。
合板フローリングよりも、無垢材の床のほうがツルツル滑る心配が少ないので、バリアフリーの家づくりと併せて検討するといいでしょう。
Point④耐久性のある家づくり
現在の日本の家の寿命は、およそ27年。
実は、これは欧米諸国に比べると、はるかに短いと言います。
しかし、これに反して日本の平均寿命はどんどん延びていますよね。
1度建てた家でも、大規模なリフォームや建て直しが必要になってしまうのです。
長持ちしない建材を使用し、メンテナンス費用ばかりがかかってしまう家づくり…。
これでは、家を建てたその時は幸せでも、将来が心配です。
せっかく家づくりをするのであれば、建て直すことを前提とした家づくりではなく、100年先も住み続けられるような耐久性のある家づくりをすることが大切だと言えるでしょう。
それは残された家族にとって「良き財産」ともなります。
家族のことを思えば、自ずとどんな家づくりをすればよいか、答えが出てきそうですね。
家族みんなが暮らしやすい将来を見据えた家づくりを
家づくりをするのは、30~40代であることが多いため、今回ご紹介したような「老後の生活」というのはイメージしにくいかもしれません。
しかし、誰にとっても必ず訪れる未来。
そんな未来をイメージしながら、誰にとっても暮らしやすい家づくりを考えてみませんか?
私たち無添加計画も、100年先の未来を考えた家づくりをしています。
日々の豊かな暮らしを支えるのは、やはり「家」。
家族みんながより幸せに豊かに暮らすために、私たちと一緒に将来を見据えた家づくりをしましょう。
COLUMN
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