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2022.10.28. FRI
【要注意】秋はダニが増える季節ってホント?ダニが増える原因と対処法

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秋はダニが増える季節

これからの時期、家の中で気を付けたいことと言えば結露によるカビの発生ですが、秋はダニによる被害にも気を付けたいところ。
「ダニのイメージって、秋より夏じゃない?」と思われる方もいると思いますが、意外にも秋も注意して欲しい季節なんです。
なんだか最近風邪でもないのにくしゃみが凄く出る…とか、室内に入った途端に鼻水やくしゃみが出る…という方は、もしかしたら花粉や風邪ではなく「ダニ」が原因かもしれません。
今回は、なぜ秋にダニが増えるのか?その原因と対策についてご紹介します。
秋にダニが増えるのはなぜ?

なぜ秋にダニが増えるのでしょうか?
まずはその原因から見ていきましょう。
【気温が下がってダニの死骸が増えるから】
夏から秋にかけて、徐々に日中の気温が下がってきますよね。
それと同時に湿度も下がり、10月頃には気温20℃を下回る日も増えるでしょう。
ダニは高温多湿な環境が大好きですから、6~7月頃に繁殖し、気温と湿度が下がる秋には徐々にその寿命を終えて死骸となります。
つまり、目には見えないけれどお部屋の中はダニの死骸やフンでいっぱいということ。
そんな室内の空気を吸い続けることで、ダニアレルギーを発症するなど体調を崩してしまうことがあるんです。
ただし、高温多湿な室内であればダニは繁殖・生息し続けることができます。
秋から冬にかけて、気温がもっと低くなれば暖房器具を使用する頻度も高くなりますから、湿度コントロールには十分注意しましょう。
【空気が乾燥してダニの死骸やフンが舞い上がりやすいから】
秋から冬になると、少しずつ湿度も低くなっていきますよね。
エアコンなどの暖房器具を使うようになると尚更、乾燥しがち。
空気が乾燥すると、床に落ちていたダニの死骸やフンが空中に舞い上がりやすくなります。
私たちの体も、空気の乾燥で鼻やのどの粘膜に異常をきたし、外的刺激を受けやすくなりますよね。
このように、空気が乾燥しやすい秋~冬はダニアレルギーも頻発する時期なんです。
ダニアレルギーの主な症状

ダニアレルギーの主な症状は、
・肌の痒み
・目の痒み
・鼻水、鼻づまり、くしゃみ
など。
ダニアレルギーは、上記のような症状だけでなくアトピー性皮膚炎や気管支喘息などのような症状も引き起こすことがあるので、特に、体が小さく免疫力が低い子供は注意が必要ですね。
秋に増えるダニを予防する4つの対策

ではどうしたら秋に増えるダニから家族の健康を守ることができるでしょうか?
ダニというのは実は非常に厄介で、ある意味「不死身」な生物。
家じゅうどこにでも生息可能なうえに、洗濯しても冷凍してもお日様に当てても死滅しません。
ダニが繁殖しにくい環境をつくり、尚且つ、死骸やフンを定期的に処理することがダニ予防に大切なポイントです。
以下を参考に、普段の生活で意識して対策を講じていきましょう。
【静電気を減らす】
静電気が起こりやすい家というのは、ホコリとともにダニが家じゅうどこでも移動しやすくなってしまいます。
一般的に、テレビや冷蔵庫などの家電製品付近は静電気を帯びた状態ですから、ホコリが発生しやすいですよね。
まずはこれらのホコリをこまめに掃除すること。
そして、静電気が起きにくいように空気を乾燥させないことが大切です。
また、これから家づくりをする、リフォームを検討している方は、ぜひビニールクロスではなく漆喰壁に変えてみてください。
ビニールクロスは静電気を帯びやすいため、どうしても部屋の隅や家電製品付近にホコリが溜まりやすくなります。
見た目も不衛生ですが、その溜まったホコリの中にダニやダニの死骸やフンがあるとしたら気持ち悪いですよね。
ちなみに、スプーン1杯のホコリにはおよそ500匹ものダニがいると言われています。
考えただけでも恐ろしいですね…。
同様に、床も合板フローリングではなく無垢フローリングにすると静電気を抑制できるのでおすすめですよ。
【室内の湿度をコントロールする】
室内の湿度が60%を超えると、カビだけでなくダニも繁殖しやすくなります。
それは夏場だけに限らず秋冬も同じです。
加湿器の使い過ぎで湿度が60%を超えてしまうことのないよう注意しましょう。
【寝具は高温乾燥がおすすめ】
ダニと言えば、布団などの布製品に潜んでいることが多いですよね。
先ほどもお伝えしたとおり、布団やシーツは洗ってもダニが死滅することはないそうです。
また、天日干しをしても結局は日が当っていない裏側へ逃げてしまうだけなんだとか。
しかし、70℃以上もの高温であればダニも死滅させることができるそうなので、布団乾燥機を使用したりガス衣類乾燥機を使用したりして一気にダニを退治しましょう!
死滅したダニのフンや死骸は、そのあとしっかり掃除機や布団クリーナーで吸い取ればOK。
定期的にこれを繰り返すことで、清潔な寝具で安心して眠ることができるでしょう。
【24時間換気を正しく稼働させる】
換気システムは正しく稼働させることが大切です。
というのも、24時間換気を切っていたり、換気口を閉じていたりすると、正しく空気の入れ替えができず、お部屋の中に汚れた空気が充満しやすくなるからです。
また、換気をすることは湿度を下げる効果もあります。
窓を開けて換気をする際は、
・対角線上にある窓を開ける
・高低差のある窓を開ける
・サーキュレーターなどを外に向かって稼働させる
などすると、空気の流れができやすくなります。
換気もコツがいるんですね!
秋ダニを防げる?調湿と換気がしやすい家づくりで快適に暮らそう

今回ご紹介したように、ダニは春夏だけでなく秋冬にもその危険が及ぶもの。
油断をしていると、繁殖後の秋の季節に死骸やフンによってアレルギー反応が出る可能性もありますから注意してくださいね。
ダニを防ぐには、こまめな掃除はもちろん、湿度コントロールや換気が必要不可欠。
いかに調湿しやすく換気しやすくするかは、実は家づくりから始まっているんです。
ビニールクロスではなく漆喰にしたり、合板フローリングではなく無垢フローリングにしたりするだけでも、自然な調湿効果が得られ、快適な湿度に保つことができます。
このほかにも、結露が生じにくいような「樹脂サッシ+複層ガラス」をセレクトしたり、換気計画を考えた窓の配置にしたりすることも1つですよね。
また、そもそも気密性の高い住宅にすれば家じゅうに隙間がないので効率良く換気を行うことができます。
このように、暮らしをより快適にするのは家の性能を高めることにもつながります。
私たち無添加計画では、こうした家の性能をより良くするお手伝いをさせていただいています。
そこに住む家族みんなが健康で暮らせる…そんな家づくりを一緒に考えていきましょう。
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